「静岡ホビーショー」の雄と言えばなんといってもタミヤ模型である。毎回、北館の一番奥に最大ブースを構えていた。今回はタミヤのブースに「プラモデルができるまで」というファンには必見の展示があった。

企画取材に始まり、設計、金型製作、成形というプロセスを通じ、プラモデルがどのように出来上がっていくかをその工程を示しながら順番に解説している。さらに大型の射出成形機を設置して、実際にプラモデルがどのように出来上がるかをデモンストレーションし、少なくとも業者日にはその完成したてほやほやを見ている人に配布していた。

最新のものは3D-CADを用いて設計されるのだが、そんなものがまだなかった時代には設計図面から詳細を起こしそこから木型を作って成型するという、ある意味今よりはるかに手のかかる仕事で模型を完成させていたことがわかる貴重な展示である。

またタミヤ模型はホビーショーの期間中(5月15日まで)、本社の歴史館などを開放している。歴史的なタミヤ製品の他、ロータスや6輪のティレルと言った本物のF1の展示を見ることができる。時間があればぜひ行ってみたいところである。