メルセデスベンツは4月26日、小型ミニバンの『Tクラス』（Mercedes-Benz T Class）に、欧州で「プログレッシブライン」を設定すると発表した。
◆トップステッチを備えた「NEOTEX」トリム
プログレッシブラインは、エレガンスとラグジュアリーな装備を重視したグレードだ。インストルメントパネルの上側には、トップステッチを備えた上質な「NEOTEX」トリムをあしらう。センターコンソールとドアには、ホワイトのトップステッチとマットシルバーのトリムを配した。人工皮革の「ARTICO」を使ったブラックのシートは、高品質なキャラクターをさらに際立たせるという。
スライドドアには、パワーウィンドウを装備した。エクステリアには、テールゲートのクロームトリムストリップ、16インチの10スポークアルミホイールを採用している。プログレッシブラインには、LED高性能ヘッドランプを標準装備した。照射範囲の広さと昼光色に近い光により、夜間の安全性を引き上げた。また、消費電力も抑えているという。
全モデルのセンターアームレストには、ブラックのARTICOを使用する。ドアアームレストとドアセンターパネルには、EVの「メルセデスEQ」と同様に、ヌバックレザーとネオプレンを組み合わせたNEOTEX素材をあしらった。インストルメントパネルには、グロスブラックトリムを使う。インテリアと荷室には、カーペットを敷き詰めている。
メルセデスベンツ Tクラス の「プログレッシブライン」◆ガソリンエンジンに2種類のチューニング
欧州市場での発売時には、直列4気筒のディーゼルエンジンとガソリンエンジンが設定され、それぞれに2種類の出力特性が用意される。
排気量1332ccの直列4気筒ガソリンエンジンは、「T160」と「T180」に搭載する。T160は最大出力102hp/4500rpm、最大トルク20.4kgm/1500rpm、T180は最大出力131hp/5000rpm、最大トルク24.5kgm/1600rpmを引き出す。0～100km/h加速はT160が14.7秒、T180が11.6～12.85秒。最高速はT160が168km/h、T180が183～184km/hに到達する。
すべてのエンジンに、ECOスタート/ストップ機能を組み合わせる。トランスミッションは6速MTが基本。T180には、7速デュアルクラッチトランスミッションも用意されている。
メルセデスベンツ Tクラス の「プログレッシブライン」
◆多くの先進運転支援システムを標準装備
安全機能に関しては、タイヤ空気圧低下警報システム、メルセデスベンツ緊急通報システムに加えて、多くの先進運転支援システム（ADAS）を標準装備した。これらには、ヒルスタートアシスト、クロスウィンドアシスト、疲労警報システムのアテンションアシスト、クロストラフィック機能を備えたアクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシスト、スピードリミットアシストが含まれている。
ドライビングアシスタンスパッケージが、オプションで選択できる。さらに、アクティブディスタンスアシストの「DISTRONIC」もオプションで利用可能。これには、アクティブステアリングアシストが含まれている。駐車する際の利便性と安全性を高めるために、PARKTRONICとリバースカメラを備えたアクティブパーキングアシストがオプションで用意される。オプションのトレーラーカップリングと組み合わせて、トレーラーセーフティアシストも装備することもできる、としている。
