ルノー アルカナ、フルハイブリッドのCセグメントSUVが日本登場

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ルノー・ジャポンはSUVの機能性とクーペのエレガント性、そしてハイブリッドシステムE-TECHハイブリッドを組み合わせたルノーアルカナ』の販売を、5月26日より開始する。

◆徐々にハイブリッドに移行しつつある

ルノー・ジャポンプロジェクトマネジメント部シニアマネージャーの関博幸氏は、アルカナが属する日本の輸入車CセグメントSUVマーケットについて、「2017年から急拡大をとげており、昨年は3万8000台ほどを記録。各社の新型車をはじめ、VW『T-Roc』などが台数をけん引している」と状況を分析。

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その詳細は、「ディーゼルが半分以上占めており2020年では58.2%。しかし2021年は少し減りまして52%。一方でハイブリッドが15.9%と伸長している。ただしこれは全てマイルドハイブリッドで、ルノーはここにフルハイブリッドを輸入車として初めて投入する」とコメント。

アルカナを一言で説明すると、「The Dynamic Coupe SUV」と関氏。この言葉に込めた思いは2つ。ひとつは、「力強さとエレガンスが同居するクーペSUVのシルエット。もうひとつは輸入車唯一のフルハイブリットによる想像を超える走りの達成だ」という。

アルカナは昨年コロナ禍にも関わらず、「欧州で4月発売以降12月までの9カ月で受注が6万台を超えた。月販に直すと7000台というレベル。『ルーテシア(欧州名『クリオ』)や『キャプチャー』が1万5000台から6000台なので、その半分ぐらいのレベルで、ルノー第3位のボリューム。同じCセグメントの『メガーヌ』よりも台数は増えている』と好調さをアピール。また、欧州でのハイブリッド比率は、「56%とハイブリッドの人気が高い」と述べた。

◆ディーゼルに変わるパワートレイン

そのハイブリッドシステム、E-TECHハイブリッドはルノー独自の技術だ。ルノー・ジャポンマーケティング部/広報グループダイレクターの内田浩行氏は、「現在欧州ではPHEVとマイルドハイブリッドの2極化しており、フルハイブリッドはほぼない」と市場の傾向を説明。しかし、あえてルノーはフルハイブリッドを投入した。その理由について内田氏は、「完全なEVに移行するまでの間の、ディーゼルエンジンの代替えだ」とし、「非常にトルクが太くて乗りやすく、かつ燃費も良く環境にも良い。それでいて、欧州車が持っているドライバビリティ、レスポンスの良さや、スムーズさを兼ね備えている」とその特徴を語る。

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また、E-TECHハイブリッドには、「F1のドッグクラッチの技術やエンジンマネージメントが取り入れられており、ルノーF1のエンジニアと、E-TECHのエンジニアと交流があり、そこで作り込んだものだ」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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