人型ロボットが高所作業…JR西日本が多機能鉄道重機を開発 2024年春に実用化へ

人型重機ロボット(国際ロボット展2022)
  • 人型重機ロボット(国際ロボット展2022)
  • 多機能鉄道重機(国際ロボット展2022)
  • 零式人機 ver.1.0
  • 零式人機 ver.1.1
  • 地上の操縦者とロボットは連動しており、ロボットが受ける重みや反動を操縦者にフィードバックできるため、操作技術の習得が容易になるという利点がある。
  • 零式人機 ver.2.0(コンセプト):多様な状況での作業にも使え、かつ作業の安全性も向上するという。
  • 零式人機 ver.2.0(コンセプト):多様な状況での作業にも使え、かつ作業の安全性も向上するという。

JR西日本は4月15日、多機能鉄道重機を開発していることを明らかにした。

これは、人型の重機ロボットと鉄道工事用車両を融合させたもので、従来、人の手により行なわれていた架線などでの高所作業を機械に置き換えるために開発された。

導入されると作業員を3割程度削減でき、かつ地上にいながら作業するため、感電や墜落といった労働災害を失くすことができるという。4月から試作機によるテストが開始される予定で、2024年春には実用化し、営業線での導入を目指す。

JR西日本ではこの開発を通して「鉄道に限らず社会課題となっているインフラメンテナンスの労働力不足に対応する機械化にも貢献します」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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