スローパンク検知機能搭載、空気圧・温度管理サービスの実証実験開始…住友ゴム

スローパンク検知の仕組み
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住友ゴムは、スローパンク検知機能を搭載したタイヤの空気圧や温度をリモート監視する「空気圧・温度管理サービス」の実証実験をオリックス自動車のレンタカー事業で開始した。

スローパンクとは、ごく小さい穴や亀裂、リムとタイヤビード間、エアバルブからのエア漏れなどにより徐々に空気が抜けていく状態のこと。住友ゴムは、これまでの車両リース事業、レンタカー事業をはじめとする数十社との実証実験を通して、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)から取得した空気圧・温度情報をクラウドに蓄積し、その推移をモニタリングする中で、スローパンク検知のアルゴリズムの構築に成功した。

今回の実証実験では、ダンロップの乗用車用オールシーズンタイヤ「オールシーズンMAXX AS1」を装着するオリックス自動車・新宿西口店のレンタカー約40台に対して、空気圧・温度管理サービスを提供し、その効果を検証する。このサービスでは、駐車場に設置されたアンテナ圏内のTPMS装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を一括してタブレット端末などで確認・管理できる。

スローパンク検知機能は、同社が開発したスローパンク検知のアルゴリズムに基づき、空気圧・温度の変化をTPMSが監視し、異常発生時に管理者にアラートを通知する仕組みになっている。目視点検や運転中の違和感では発見が難しいスローパンクを早期に見つけることでタイヤトラブルを未然に防ぐ。

同社は実証実験を通して、レンタカー事業の安全運行をサポートするサービスとして、タイヤトラブルの未然防止や点検作業の効率化・工数削減、燃費改善などの具体的な効果を検証し、さらなる価値の提供およびサービスの向上に取り組む。

《纐纈敏也@DAYS》

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