ヤマハ発動機は3月24日、二輪車向けステアリングサポートシステム「Electric Power Steering(EPS)」を開発、2022年全日本モトクロス選手権シリーズにEPS搭載車を投入すると発表した。
新開発のEPSは、四輪車のパワーステアリングとは異なるセンシング技術を用いたステアリングサポートシステム。トルクの検出には電動アシスト自転車で実績のある磁歪式トルクセンサーを採用する。路面の変化などによって発生するハンドルへの外乱を整え、主に高速走行時に機能するステアダンパー。ライダーの意図に合わせてステアリング操作を補い、主に低速走行時に機能するステアアシスト。この2つの機能によって、ライダーにとって自然な制御を実現する。
あわせて、さまざまな二輪車製品への展開・装備を見据えて、小型・軽量のアクチュエーター(電気信号を物理的運動に変換する駆動装置)を開発した。
ヤマハ発動機は、 研究・開発のステージとなる全日本モトクロス選手権に、EPSを搭載した『YZ450FM』と『YZ250F』を投入。モトクロス競技のトップカテゴリーならではの過酷な使用環境の中で、開発を加速するための各種データを取得する計画だ。