ステランティス、全固体電池をEVに採用へ…技術企業への出資が完了

フィアット 500e(参考)
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  • プジョー e-208(参考)
  • シトロエン e-C4(参考)

ステランティス(Stellantis)は1月20日、全固体電池技術を手がけるファクトリアルエナジーへの出資が完了した、と発表した。これにより、電動化をさらに加速していく。

ステランティスは、高電圧のトラクション全固体電池に関して、ファクトリアルエナジーが保有するテクノロジーをさらに進歩させるための共同開発契約を締結した。この契約には、ステランティスからの戦略的投資も含まれている。

ファクトリアルエナジーは、EVの普及の障壁となっている航続と安全性の問題を解決するテクノロジーのひとつ、全固体電池技術を開発した企業だ。ステランティスは2021年7月に開催された「EV Day」において、2026年までに競争力を備えた全固体電池テクノロジーを導入するという目標を発表した。

ファクトリアルエナジーの技術は 、「FEST(Factorial Electrolyte System Technology)」と呼ばれるファクトリアル電解質システム技術がベースだ。これは安全で信頼度の高い性能を実現する独自の固体電解質と、高電圧・大容量に対応する電極を組み合わせたもので、室温で作動する40Ahセルにまとめられている。

FESTは、従来のリチウムイオンテクノロジーよりも安全で、より長い航続を実現する。また、既存のリチウムイオンバッテリー製造のインフラに対しても、ドロップイン方式で採用が可能、としている。

《森脇稔》

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