東急電鉄(東急)は12月14日、東横線で発生した線路陥没の状況を明らかにした。
この陥没は12月13日14時44分頃、日吉~元住吉間上り線の一部で発生した。東急の発表によると、盛土部分に横約120cm、縦約50cmの空洞が生じ、その線路方向の長さは200mほどに及んでいたという。

原因は調査中のため明らかにされていないが、12月13~14日夜間に鉄製の棒を押し込んでの探針調査を行ない、盛土の空洞の有無を確認した上で、陥没箇所付近のバラスト撤去、盛土の一部掘削を行ない、陥没箇所に埋めたバラストの充填状況を確認。その後、盛土とバラストを戻して軌道を突き固め、検査により異常がないことを確認したという。
その上で、12月14日朝ラッシュ後まで保線担当者による監視を継続。以降は添乗または徒歩による巡視を強化しており、付近では一部列車で徐行運転を行なっている。
東急では「巡視点検のみならず、近日中に当該箇所周辺において、線路の下に空洞がないかを確認する機器探査を行い、同様の事象が発生しないよう最善を尽くしてまいります」としている。