西武鉄道(西武)は11月18日、踏切内に滞留した人を検知するシステムの導入試験を12月14日から開始すると発表した。
「踏切滞留AI監視システム」「3D画像解析踏切監視システム」からなるこのシステムは、踏切内の人の滞留を検知すると運転士へ危険を知らせる特殊信号発光機が作動。同時に通信により運行指令へ現地の映像が送られ、これを基に状況を把握し、安全確認の支援を行なうことが可能となる。
このうち「踏切滞留AI監視システム」は、自動車などの物体検知や、人の移動・滞留を検知する骨格検知といった複数のAIアルゴリズムを組み合わせることで高い精度の検知を行なうもの。とくに骨格検知では、画像中の関節点抽出や、各関節点の接続状態を推定。関節点間の繋がりの強さを学習することで、高精度な人の検知が可能になるという。

また「3D画像解析踏切監視システム」は、3Dカメラによる画像解析により踏切内に滞留する人を検知するもので、左右のカメラの視差を利用することで、肉眼と同じように空間認識することで高精度な検知が可能になるという。
