メルセデスベンツ Sクラス 新型のPHVに「4MATIC」、EVモードは100km以上…受注を欧州で開始

PHVシステム全体のパワーは510hp

第2世代の「MBUX」を搭載

「OLED」技術を導入した12.8インチの大型ディスプレイ

メルセデスベンツ Sクラス 新型のPHV
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メルセデスベンツは11月17日、新型『Sクラス』(Mercedes-Benz S-Class)のプラグインハイブリッド車(PHV)の4WDモデル、「S 580 e 4MATIC」の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、13万2125ユーロ(約1710万円)と発表されている。

◆PHVシステム全体のパワーは510hp

新型SクラスのPHVには、第4世代のPHVパワートレインの「EQパワー」を搭載する。3.0リットルガソリンターボエンジンは、従来型のV型6気筒から、新型では直列6気筒のM256型に変更された。最大出力367hp/5500~6100rpm、最大トルク51kgm/1600~4500rpmを発生する。

モーター(最大出力150hp、最大トルク48.9kgm)は、トランスミッションと一体設計され、PHVシステム全体で510hpのパワーと76.5kgmのトルクを獲得する。従来型に対して、34hp、5.1kgm強化された。

二次電池はリチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は従来型の13.5kWhから、新型では28 kWh へ大容量化された。これにより、EVモードの航続は、従来型の最大50kmから、新型では100km以上(WLTPサイクル)へと2倍以上に拡大した。EVモードの最高速は140km/hとした。バッテリーの充電は、出力11kWの3相AC充電器を標準装備する。オプションで、出力60kWのDC急速チャージャーが利用できる。充電時間は、およそ30分とした。

標準ホイールベースとロングホイールベースの2種類を設定する。従来型のトランク内のバッテリーによる床面の段差は、新型では解消され、内燃エンジン車と同じトランクの積載性を実現している。

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◆第2世代の「MBUX」を搭載

最新の「MBUX」が搭載される。MBUXは、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」を意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。

MBUXはカスタマイズ可能で、ユーザーに適応する。無線通信での更新も可能だ。タッチスパネルで操作する高解像度のワイドスクリーンコックピット、拡張現実(AR)技術を備えたナビゲーションディスプレイ、「ハイ、メルセデス」で音声アシストが起動するインテリジェントな音声コントロールが含まれている。

新型SクラスのMBUXは第2世代となる。ハードウェアとソフトウェアが大きな進歩を遂げており、さらにデジタルでインテリジェントになった。OLEDテクノロジーを備えた12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイをはじめ、最大5つの大画面ディスプレイにより、快適機能などを簡単にコントロールできるようにした。

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◆「OLED」技術を導入した12.8インチの大型ディスプレイ

12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイは、操作スイッチの数が大幅に削減された。従来型よりも、スイッチの数は27少ない。タッチやスワイプ、音声コントロール、ジェスチャーに加えて、オプションで視線によるコントロールも可能にした。ディスプレイの最も下の位置には、空調操作パネルが配される。

このディプレイには、「OLED」テクノロジーを導入する。OLED(有機発光ダイオード)は、LEDなどの点光源とは異なり、平面光源となる。その光は、新しいレベルの均質性を可能にする。プラスチック基板にいくつかの有機層を組み合わせたOLEDユニットは、効率的で軽量に仕上げられる。

新型Sクラスでは、OLEDユニットをガラスパネルの向こうに配置し、その背後のアクチュエーターと圧力センサーを組み合わせて、優れたコントロール性とディスプレイ表示を可能にした。OLEDパネルは、外部の背景照明を必要とせず、点灯している場所でのみ電力が消費される。OLEDテクノロジーは液晶よりも、最大30%エネルギー消費を抑えられる、としている。

《森脇稔》

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