NEXCO中日本と中部電力は、排熱を利用した融雪システムの新たな実証試験を2021年11月から2022年3月の間、東海北陸道・松ノ木峠パーキングエリア(PA)で実施すると発表した。
本システムは、従来、換気扇から外気に捨てられている建物内の暖房熱を路面下に埋め込んだ空間に直接送り込むことで、歩道を自動的に融雪するもの。一般的に用いられている温水ボイラや電気ヒータを使用する方式と比較して、ランニングコストを最小限に抑えつつ、省エネルギーで融雪することができる。
両社は、2020年11月から高速道路PAの歩道部にて、本システムの改良に向け、実証試験に取り組んでいる。実証試験では、配管系統の改善や通気性能の良いブロックの採用など、新たな技術的な改良を加えることで、さらなる融雪性能の向上により、歩行者の安全性向上を図りつつ省エネルギー化と一層のコスト削減に取り組む。
今後も両社は実証試験を通じて本システムの改良を進め、他のSA・PAへの展開を目指す。