カーステイは、車中泊仕様車のカーシェア「バンシェア」を通じて、トヨタ『ハイエース』ベースのキャンピングカーをSSアドバンスの健康相談事業に提供。SSアドバンスは、顧客訪問型の「健康相談サロンカー」として、法人向けに本格的な展開を開始した。
SSアドバンスは顧客企業の従業員の健康管理などを行っており、毎年の定期健康診断後、産業医などと連携し、保健指導が必要な従業員向けに、定期的な健康相談/保健指導/カウンセリングを提供。各企業に応じて、健康相談の提供方法をカスタマイズし、「小回りが利く」健康相談サービスを行っている。
同社はこれまで、顧客企業の会議室などで従業員の健康カウンセリングを行ってきたが、消毒等の管理徹底に限界があること、また事業所によっては面談に適した部屋の確保ができない場合もあることなどから、自社から健康相談専用に部屋ごと持ち込むことを検討。2020年8月から、健康相談事業の一環として、バンシェアに登録されているカーシェア車両「GORI31」を健康相談サロンカーとして導入した。
各事業所へGORI31を利用した健康相談サロンカーで訪問し、駐車場に停め、車内に装備されたカーテンで間仕切り、内部のテーブルにモバイルWi-Fiルーターにつなげたノートパソコンを設置。従業員は車内へ案内され、オンライン上でつながったSSアドバンス産業保健師や健康支援スタッフと健康相談を行う。
雨天時は、サイドオーニング/タープを展開し、出入りの際、雨に濡れないよう工夫。専用掃除機、電気、ポータブルバッテリーなど、キャンピングカーならではの備品や装備も活用している。また、健康診断当日の保健指導など、面談実施件数が多いときには、サイドオーニング下にテーブルとパソコンを設置。車内外の両スペースを利用して面談を行うこともできる。
SSアドバンスでは、定期健診の季節や保健指導の需要の増える季節には週に3回、「健康相談サロンカー」で顧客企業を訪問し、サービスを提供。これまで累計65事業所に延べ90回約360名の顧客企業従業員に対し、定期健康診断後の健康相談、保健指導などを実施してきた。
カーステイのバンシェアには約160台の多種多様なキャンピングカー含む車中泊仕様の車が登録されており、様々な業界業種での利活用が可能。同社では今後も法人向けへのバンシェアサービスを拡充していく。