オートバックスセブンは、同社が取り扱うペダル踏み間違いによる急発進抑制装置「ペダルの見張り番2」が、全国約1250か所の自動車教習所に採用されたと発表した。
昨今、ペダルの踏み間違いによる事故が多発。交通事故総合分析センターによると、1年間で4000件以上発生しているという。年齢別では24歳以下と65歳以上の割合が高くなっており、運転技術の未熟さや加齢による運転能力の低下が要因と考えられている。このような状況から、全日本指定自動車教習所協会連合会(全指連)は、全国の会員教習所にペダルの踏み間違い時加速抑制装置の体験機器として「ペダルの見張り番2」を2021年9月より3か年計画で導入を開始、全国のオートバックス店舗が設置作業を実施する。
ペダルの見張り番2は、ペダルの踏み間違いによる事故を未然に防ぐために開発されたオートバックスの専売商品。アクセル信号を常時監視し、停車中または徐行中にアクセルペダルが急激に踏み込まれた際、アクセル信号を制御し、急発進を防止する。アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏み込んでしまった場合でも、アクセル信号を制御し、ブレーキ動作を優先。また、その際ブレーキペダルだけを離してしまっても、アクセル信号を制御し、急発進を防止する。
高齢者講習などで来所する高齢運転者や、新たに免許を取得する教習生などに、ペダルの見張り番2を実際に体験してもらうことで、安全運転意識の向上と安全運転支援装置のさらなる普及啓発をめざす。
なお、今回の取組は日本損害保険協会が運営する各損害保険会社から拠出を受けた自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の運用益を、自動車事故防止対策事業などの事業に活用する「自賠責運用益拠出事業」として展開される。