ダブル連結トラック駐車場予約システム、新東名・静岡SAでも実証実験 7月30日開始

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NEXCO中日本は、ダブル連結トラック駐車場予約システムの実証実験を新東名・静岡サービスエリア(SA・上下)で7月30日より開始する。

物流分野における労働力不足などを背景として、省力化・効率化を推進するため、国土交通省は2019年1月、高速道路における特殊車両通行の許可基準を緩和。1台で通常の大型トラック2台分の輸送ができるダブル連結トラックによる高速道路を活用した輸送を可能にした。

これを受け、高速道路のSAやパーキングエリア(PA)にはダブル連結トラックに対応した駐車スペースの整備が進められたが、ダブル連結トラック以外の車両が駐車するなどの事態が発生。運行計画で休憩を予定していたSA・PAに駐車できず、輸送効率の低下や交通安全上の課題が生じている。

この課題を解消するため、NEXCO中日本は2021年4月1日より浜松いなさIC路外駐車場、足柄SA(上り)で「ダブル連結トラック駐車場予約システム実証実験」を実施している。実証実験は、タイムズ24が提供する駐車場予約システムを活用し、ETC2.0を搭載した長さ21mを超えるダブル連結トラックを対象に実施。

利用者は事前に会員登録を行い、2週間前~3時間前にインターネットから予約する。入口ゲートや予約駐車マスで、ETC2.0が予約車両を判別し、ダブル連結トラック以外の駐車を防止。利用者から「計画的に駐車できて便利」などの声もあり、開始以降、利用状況は順調に推移している。

今回、静岡SAにおいてもNEXCO中日本が同様の実証実験を実施する。ダブル連結トラック専用駐車マスは上下それぞれ1台。実証実験を通じて、ドライバーの新たな要望を把握することで、システムのさらなる利便性向上につなげていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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