KDDIが「鉄道路線5G化」宣言…山手線と大阪環状線全駅がエリアに 2021年度末までにさらに拡大

6月30日に全駅が5Gエリアに入った山手線
  • 6月30日に全駅が5Gエリアに入った山手線
  • 6月30日に全駅が5Gエリアに入った山手線。ただし山手線のホームでは大崎・大塚・西日暮里・日暮里・上野の各駅で一部エリアから外れるゾーンがある。
  • 6月30日に全駅が5Gエリアに入った大阪環状線
  • 6月30日に全駅が5Gエリアに入った大阪環状線
  • 神田駅近くでの整備の様子。5Gアンテナは可能な限り駅から近い場所に設置される。
  • 大阪環状線大阪駅では条件的に5Gの電波対策が難しいため、4Gアンテナの支柱に5Gアンテナを設営したり、図のように駅付近のビルにも5Gアンテナを置いている。

KDDIは6月30日、山手線と大阪環状線全駅ホームで第5世代移動通信システム(5th Generation Mobile Communication System=5G)のネットワーク構築を同日に完了したと発表した。

同社では「ずっと、もっと、つなぐぞ。au」をスローガンに、2019年から5G基地局の整備を進め、翌年3月からサービス提供を開始した。

傘下の格安ブランドであるUQ mobileとpovoもこの夏から提供を開始するとしており、KDDIでは、山手線と大阪環状線での5G化を機に「主要路線のホーム、駅構内および駅間を中心に5Gエリア化を早期に実現し、お客さまに5G体験価値をお届けしていきます」とする「鉄道路線5G化」を宣言した。

今後は年度末までに、関東の21路線、関西の5路線のエリア化を目指すとしており、JR東日本では中央線(東京~立川)、埼京線(新宿~北赤羽)、京浜東北線(桜木町~大宮)、東海道線(東京~大船)、横須賀線(東京~横浜)、湘南新宿ライン(新宿~横浜)、常磐線(上野~柏)、総武線(新宿~稲毛)、京葉線(東京~南船橋)、JR西日本ではJR京都線・JR神戸線(大阪~茨木・鷹取)でのサービス提供を予定している。

一方、私鉄では東京急行電鉄(渋谷~横浜・あざみ野)、小田急電鉄(新宿~厚木)、京王電鉄(渋谷~調布・明大前)、西武鉄道(池袋~ひばりヶ丘、西武新宿~上石神井)、東武鉄道(池袋~みずほ台、北千住~新越谷)、京浜急行電鉄(泉岳寺~杉田)、相模鉄道(横浜~二俣川)、阪急電鉄(大阪梅田~塚口)、京阪電気鉄道(京橋~大和田)でのサービス提供を予定している。

なお、今回の構築完了により、山手線の秋葉原駅と東京駅では他の在来線ホームも5Gエリアに入ったが、東京駅では重層化ホームの上層にある中央線ホームと地下ホームがエリア外となっている。また山手線では、ホームの一部がエリア外になっている駅がある。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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