モリタホールディングスの連結子会社であるモリタは16~17日、マリンメッセ福岡(福岡県福岡市)にて開催される「災害リスク対策推進展九州」に出展すると発表した。
頻発する大雨・台風、それに伴い発生する河川の氾濫等による水害対策と、現場活動や避難所等での被災者生活支援対策について提案する。
今回の展示会では、小型排水ポンプユニットや可搬式電源装置、自立式LED投光器等の展示の他、トイレカー、発電システム等のパネル展示、救助用エアボート、電動資機材搬送車等の映像放映を行う。
モリタが今回展示する小型排水ポンプユニットは、河川氾濫による浸水・冠水現場での排水に使用することを想定している。1台で最大約1万1000L/minの排水が可能だ。従来製品で1万L/min以上放水するためには2台以上の水中ポンプが必要で、モリタのユニットではポンプの運用台数が減り、ポンプ設置時間・ホース延長時間の短縮、作業員の省人化に寄与する。
大規模火災時も、河川などから吸水し、遠距離の送水が可能なことから、水利確保に貢献する。消防車では吸水できない高低差のある水源からも送水が可能になる。
軽量・コンパクトな構造も特徴だ。排水ポンプ車両として使用する場合、車両総重量3.5t未満の小型トラックも選択できるため、普通免許で大容量の排水ポンプ車の運用が可能になる。