5月の新車総販売は46.3%増…回復するも2019年比では19%減

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日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が6月1日に発表した2021年5月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比46.3%増の31万9318台となった。コロナ禍で大幅に減少した咋年5月から回復したものの、19年は下回った。

月次での増加は咋年10月から8か月連続であり、もち直しを維持している。だが、一部で半導体不足による減産影響も出ており、コロナ禍以前の19年との比較では19.2%減と力強さは欠いている。総台数のうち登録車は30.9%増の19万3750台となり、3か月連続でのプラスだった。日本の乗用車メーカーのブランド別では、ホンダを除く7社がプラスとなった。

このうち、昨年の落ち込みがとくに大きかったSUBARU(スバル)、三菱自動車、スズキの3社は2倍強の伸びだった。好調を続けるトヨタ(レクサス含む)は29.8%増の10万5958台となり、8か月連続でプラスを確保した。トヨタの同月の登録車市場でのシェアは54.7%で、咋年9月から9か月連続での5割突破となっている。

5月の軽自動車販売は78.6%増の12万5568台と、登録車を上回る伸びで8か月連続のプラスとなった。メーカー別では、全社が前年を上回り、スズキとダイハツの大手2社は2倍強の伸びで、市場の回復をけん引した。

上位メーカーの激しい争いが続いている販売シェアは、スズキが32.1%となり、3月以来2か月ぶりに首位を奪回した。これで今年の月次トップはスズキが3回、ダイハツが2回となった。3位のホンダは18.1%だった。

《池原照雄》

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