実働46年、九州最古参の国鉄型気動車がついに引退…急行にも使われたキハ66・67 6月30日限り

2000年に国鉄色に復元されたキハ66・67のトップナンバー。側扉が両開きで近郊型のようなスタイルだったが、車内設備は特急型に匹敵する部分もあった。
  • 2000年に国鉄色に復元されたキハ66・67のトップナンバー。側扉が両開きで近郊型のようなスタイルだったが、車内設備は特急型に匹敵する部分もあった。
  • 国鉄色に復元されたキハ66・67のトップナンバー。
  • 大村線を行く国鉄急行色のキハ66・67。同線ではおもに快速『シーサイドライナー』に運用され、主力を担った。2021年4月時点で2両編成8本が在籍。
  • キハ66・67
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  • 6月14日10時から7月13日まで諫早・長崎・早岐・佐世保の各駅で発売される引退記念乗車券。1人10セットまで購入でき、現金書留による通信販売も受け付ける。
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JR九州は5月28日、キハ66・67形一般型気動車の運用を6月30日限りで終了すると発表した。

同車は、山陽新幹線が博多まで全通した1975年3月改正を機にデビューし、直方(のおがた)機関区(現在の直方車両センター)に配置された。一般型ではあるが、冷房や転換式クロスシートなど、当時としては特急型に迫る車内設備で、エンジンも特急型キハ181系譲りの大出力仕様(440PS)であったことから、山岳線区である日田彦山線や久大本線の急行にも運用された。

JR移行後は全車両をJR九州が承継。福北ゆたか線こと、筑豊本線折尾~桂川間と篠栗線(桂川~吉塚)が電化された2001年10月には、長崎運輸センター(後の長崎車両センター)へ転出し、長崎~佐世保間を大村線経由で結ぶ快速『シーサイドライナー』でおもに運用。2014年3月には長崎車両センターの車両基地機能が佐世保車両センターに集約されたこと伴ない、同センターへ転出していた。

JR移行後は、アイボリーをベースに青帯を付けたJR九州色に塗り替えられたが、2000年にはトップナンバー編成が1978年以来の国鉄急行色にリバイバル。長崎転出後は他の車両が「シーサイドライナー」色と呼ばれる青系塗色に変更されていたが、2011年にはもう1編成が国鉄急行色にリバイバルしていた。また、2010年には黒・白・オレンジの3色からなる「ハウステンボス」色も登場している。

JR九州では、キハ66・67の引退を記念して、記念乗車券(2000円)や引退プレミアム記念乗車券(1万5000円)、車両部品の販売を行なう。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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