BMW 2シリーズクーペ 次期型に「M」、直6ターボは374馬力…プロトタイプの写真

Mスポーツディファレンシャルを採用

ボディのねじり剛性は現行型と比較して約12%向上

Mモデルらしい専用のエクステリア

BMW 2シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ(M240i xDriveクーペ)
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BMWは5月17日、現在開発を進めている次期『2シリーズクーペ』(BMW 2 Series Coupe)に、高性能な「M」バージョンとして、「M240i xDriveクーペ」を設定すると発表した。同車のプロトタイプの写真を公開している。

次期BMW2シリーズクーペのラインナップのトップに位置するMバージョンが、M240i xDriveクーペだ。パワフルな直列6気筒ガソリンエンジンには、 BMW の「ツインパワーターボ」テクノロジーを導入し、最大出力374hpを獲得する。トランスミッションは、8速ATの「ステップトロニックスポーツ」。インテリジェントな4WDシステムの「BMWxDrive」を組み合わせる。

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでのドライビングダイナミクステストでは、4WDシステムとリアアクスルの「Mスポーツディファレンシャル」とのマッチングを高めるチューニングに取り組んでいる。

Mスポーツディファレンシャルを採用

Mスポーツディファレンシャルは、トラクションと走行安定性、俊敏性とコーナリング時の運動性能を向上させるシステムだ。リアのディファレンシャルに、電子制御式無段階可変ロッキング機能を組み込む。DSCシステムを通じて、コーナリング中のカーブ内側と外側のホイール間の回転数差の制限を細かく制御することで、駆動力の伝達を最適化する。

これにより、例えば高速でカーブを走行する場合、アンダーステア傾向を効果的に打ち消すことができるという。そのために、荷重が失われて空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝達できない駆動力を、意図的にカーブ外側のホイールに振り分ける。そうすることで、ダイナミックにカーブに進入し、駆動トルクをスポーティな走りのために利用することが可能になるという。

また、コーナーが連続する場合に、特定のホイールに駆動力を配分することで、高いハンドリング特性を追求する。コーナーの出口では、ダイナミックな加速が可能に。さらにMスポーツディファレンシャルは、左右の駆動輪でグリップに差のある路面状態において発進する場合、トラクションを向上させるという。BMW 2シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ(M240i xDriveクーペ)BMW 2シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ(M240i xDriveクーペ)

ボディのねじり剛性は現行型と比較して約12%向上

次期BMW 2シリーズクーペには、ねじれに強いボディ構造を導入している。ボディのねじり剛性は、現行モデルと比較して約12%向上。車両後部にアクティブドライビングストラットを使用することにより、次期BMW2シリーズクーペは高い俊敏性を可能にしているという。

さらに、前後のトレッドは大幅に拡大された。これにより、スポーティなコーナリング時の車体のロールとホイール荷重の変動を、効果的に低減するという。

次期BMW2シリーズクーペには、ストローク依存型ダンパーを採用する。細かいチューニングにより、スポーティさと乗り心地のバランスの最適化が図られる。わずかな路面の凹凸にも敏感に反応し、振動を補正して快適性を維持する、と自負する。BMW 2シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ(M240i xDriveクーペ)BMW 2シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ(M240i xDriveクーペ)

Mモデルらしい専用のエクステリア

次期BMW2シリーズクーペには、オプションで「アダプティブMサスペンション」が用意される。電子制御ダンパーは、スポーティな走行と快適性を両立させることを狙う。

次期BMW2シリーズクーペでは、強力でコントロール性の高いブレーキに加えて、正確なステアリングを追求する。前後でバランスの取れた重量配分とした。オプションの「バリアブルスポーツステアリング」は、ステアリング角度に応じてギア比が変化する。これにより、直進安定性を実現するだけでなく、コーナリング時の挙動や右左折時の快適性を向上させる。カーブに進入する際はダイレクトで正確なレスポンスを、また駐車場に出入りする際や発進時には、わずかなステアリング操作で必要な舵角が得られるという。

M240i xDriveクーペでは、BMW Mモデルらしく、エアロダイナミクス性能を高めている。専用のフロントリップスポイラー、エアカーテン、エアデフレクター、燃料タンクとリアアクスルカバーに加えて、ボディ下回りの気流を最適化するドライビングダイナミクスストラットを採用。フロントアクスルのリフトは、現行型と比較して50%低減した、としている。

《森脇稔》

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