ZFは3月18日、2020年通期(1~12月)の決算(確定値)を発表した。
同社の発表によると、為替などの影響を調整した後の売上高は、326億ユーロ(約4兆2430億円)。前年の365億ユーロに対して、10.7%減少した。
また、2020年通期の調整後のEBIT(利払い・税引き前利益)は、10億4700万ユーロ(約1363億円)。前年の15億0300万ユーロに対して、30.4%の減益となっている。
減益となったのは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大が影響したため。そんな中、ZFは研究開発への投資を継続し、2020年の研究開発費比率は、前年比で7.3%から7.7%に増加した。これは、25億ユーロ(前年は27億ユーロ)の研究開発費に相当するという。
ZFのウォルフ=ヘニング・シャイダーCEOは、「2020年は難しい状況だったにも関わらず、一丸となってこの危機に対応し、組織変革を大幅に進めることができた。将来の技術に関連したZFの戦略的に重要な分野で、大型の新規ビジネスも受注した」と述べている。