メルセデスAMGドライビングアカデミー、730馬力の「ブラックシリーズ」を体験可能…2021年夏秋プログラム

ドイツ・ニュルブルクリンクなどの有名サーキットを走行

専用チューンのV8ツインターボ搭載のGTブラックシリーズ

0~100km/h加速3.2秒で最高速325km/h

サーキット走行を想定した最新システム

メルセデスAMGドライビングアカデミー(メルセデスAMG GTブラックシリーズ)
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メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2月26日、「AMGドライビングアカデミー」(AMG Driving Academy)の2021年夏秋プログラムを発表した。

ドイツ・ニュルブルクリンクなどの有名サーキットを走行

AMGドライビングアカデミーは、メルセデスAMG車を使って、全世界で実施しているドライビングスクールだ。2007年からスタートし、受講者の運転技術に応じて、さまざまなコースが設定される。ドイツのニュルブルクリンクやベルギーのスパフランコルシャンといった有名サーキットを走行できるプログラムも用意されている。

このAMGドライビングアカデミーが、2021年夏秋プログラムを発表した。ドイツ・ニュルブルクリンクとホッケンハイム、ベルギーのスパフランコルシャンでのトレーニングセッションをはじめ、欧州有数の美しい田舎道やワインディングにおいて、メルセデスAMG車を走行できる機会が設けられる。

また、経験豊富なAMGインストラクターとブランドアンバサダーによるアドバイスも受けられる。これらのプログラムはすべて、厳格な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)対策を施した上で、行うという。

専用チューンのV8ツインターボ搭載のGTブラックシリーズ

用意される車両は、メルセデスAMG『GT』シリーズをはじめ、メルセデスAMG『C 63 Sクーペ』、メルセデスAMG『A45 4MATIC+』など。欧州で2020年秋に発売されたメルセデスAMG『GTブラックシリーズ』も起用される。レーシングカーのメルセデスAMG『GT4』とメルセデスAMG『GT3』で、サーキット走行する機会もある。

メルセデスAMG GTブラックシリーズは、メルセデスAMG史上、最もパワフルな市販車となる。ドライサンプ潤滑システムを備えたメルセデスAMG の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、強化して搭載する。

ブラックシリーズでは、ツインスクロールのターボチャージャーを減摩ベアリングに取り付け、スロットルレスポンスをさらに高めた。ターボチャージャーには大型のコンプレッサーホイールを装備。1時間あたりの空気供給量は、メルセデスAMG『GT R』の900kgを上回り、1100kgに達するという。大型のインタークーラーも装備されている。

これらの変更により、メルセデスAMG GTブラックシリーズは、最大出力730hp/6700~6900rpm、最大トルク81.6kgm/2000~6000rpmを獲得する。新しいカムシャフトと排気マニホールドが新しい点火順序に適合し、ガスサイクルをさらに改善しているという。

0~100km/h加速3.2秒で最高速325km/h

メルセデスAMG GTブラックシリーズは、リアアクスルに配置されている7速デュアルクラッチの「AMG SPEEDSHIFT DCT 7G」を介して、後輪を駆動する。この7速デュアルクラッチは、最大トルク81.6kgmに対応するよう強化された。7速デュアルクラッチのパフォーマンスやレスポンスは、よりサーキットに適したものに改良されている。

発進時のエンジン回転数の引き上げ、ホイールスリップコントロールの性能向上、スポーツタイヤのサーキットへの適合により、レーススタート機能が強化された。トランスミッション冷却性能も引き上げられ、ギア比も変更された。これらの変更により、メルセデスAMG GTブラックシリーズは、0~100km/h加速を3.2秒で駆け抜け、9秒以内に200km/hに到達する。最高速は325km /hだ。

サーキット走行を想定した最新システム

エンジンとトランスミッションをつなぐ「トルクチューブ」は、カーボンファイバー製で重量は13.9kg。メルセデスAMG GTのアルミ製よりも約40%軽量だ。ドライブシャフトも、軽量なカーボンファイバー製とした。

AMGドライブユニットシステムのボタンを押すか、「AMGダイナミックセレクト」のドライブモードを使用することで、アダプティブダンピングシステムの特性を調整できる。日常走行の快適性を優先する「C(Comfort)」、ニュルブルクリンクの北コースのような一部起伏があるようなサーキット走行に適した「S(Sport)」、鈴鹿サーキットなどのグランプリサーキット走行に適した「S+(Sport Plus)」の3つのシフトモードを採用している。

「AMGトラクションコントロール」も、モータースポーツの技術が採用されたシステムだ。駆動輪であるリアアクスルのスリップ量を、9段階であらかじめ設定することができる。操作は、エアアウトレット下のセンターコンソールにある専用ダイヤルで行う。設定の違いによって、リアホイールに許されるスリップ量が変化することから、さまざまな路面状況に対応する。

レベル1は、ウエット路面を、安全に余裕を保ちながら走行する設定。一方、レベル9ではリアアクスルのスリップを最大限許容する。選択された設定は、ロータリースイッチを囲むLEDゲージに表示される。この表示方式もレーシングカーから採用している。マルチファンクションディスプレイのセンターディスプレイにも設定が表示される。

《森脇稔》

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