ルネサスとLUPA、車載スマートカメラ用ターンキーソリューションを提供…開発期間を短縮

ルネサスとLUPA、スマートカメラ開発を加速するターンキーソリューションを開発
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ルネサス エレクトロニクスと車載向けソリューションプロバイダのルパは2月24日、ルネサスのR-Car V3HおよびR-Car V3M SoCを搭載した車載スマートカメラ用ターンキーソリューション「EagleCAM」モジュールを開発したと発表した。

このソリューションは、オールインワンのスケーラブルなカメラプラットフォームとして、自動緊急ブレーキ、前方衝突警告、車線維持支援、交通標識認識など、最新のユーロNCAPおよび中国NCAP要件への早期対応を実現。このR-Carを搭載したEagleCAMモジュールを、LUPAより提供開始した。

近年、車載用スマートカメラのターンキーソリューションは、ブラックボックス化されていることが多いため、OEMやティア1にとっては、変化する市場ニーズへの対応が難しく、開発スピードが課題となっている。両社が共同開発したEagleCAMはオープンなソリューションのため、独自またはサードパーティ製のソフトウェアを搭載し、機能の差異化や拡張をフレキシブルに実現。さらに、システムとして最適化を図ったターンキーソリューションのため、BOM(部品表)コストを削減しつつ、市場投入までの時間を短縮できる。

EagleCAMは、ルネサスのR-Car SoCをベースに、サラウンドビュー、ドライバモニタリング、AR(拡張現実)など、ローエンドからハイエンドまでのフロントカメラアプリケーションをサポート。ルネサスの車載用パワーマネジメントIC(PMIC)も搭載し、BOMコストを削減する。最新版R-Car V3Hは、最大3.7 TOPSのCNN性能を実現。リアルタイムドメインではASIL-Cの安全目標に対するターゲットメトリクス値を配置、また最大8メガピクセルのカメラにも対応する。EagleCAMはシステムとして動作検証済みのため、量産までの時間を短縮。より高速処理が可能な最先端の認識用ソフトウェアスタックを利用して、アプリケーションのニーズに最適な機能を実現する。

《纐纈敏也@DAYS》

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