特許資産規模ランキング…ゴム製品業界1位は住友ゴム 2020年

住友ゴム/ダンロップ(トヨタ・カローラ)
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  • ゴム製品 特許資産規模ランキング2020 上位10社

各企業が保有する「特許資産」の規模は、その企業の総合力を判断するための指標となる。パテント・リザルトによると、2020年のゴム製品業界で特許資産規模ランキング1位は住友ゴムだった。

パテント・リザルトは、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界 特許資産規模ランキング」をまとめ、2月15日に発表。2019年4月1日から2020年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。

パテント・リザルトの集計の結果、ゴム製品業界の2020年特許資産規模ランキングトップ3は、1位 住友ゴム工業、2位 横浜ゴム、3位 ブリヂストンとなった。

●1位:住友ゴム工業

注目度の高い特許には「高速走行時のグリップ性能及び耐摩耗性に優れたキャップトレッド用ゴム」や「流路側ポートの開口部の位置が異なる各種の流体処理装置への弁本体の互換適合性を高めた弁装置」が挙げられる。特許件数は373件、特許資産規模は1万2039.1ポイントだった。

●2位:横浜ゴム

「耐ショックバースト性能と低転がり抵抗とを両立した空気入りタイヤ」や「耐揮発性、作業性、耐流動性、および、密着性に優れるホットメルト組成物」などが注目度の高い特許として挙げられる。特許件数は334件、特許資産規模は1万0469.4ポイントだった。

●3位:ブリヂストン

注目度の高い特許には「耐圧性能及び耐カット性能を向上させることのできるタイヤ」や「加硫時に硫黄量が減少することなく、狙い通りの物性を持ったタイヤを製造する方法」が挙げられる。特許件数は409件、特許資産規模は9848.3ポイントだった。

そのほか、4位 トーヨータイヤは「スプリングアンテナを有する電子部品を設ける場合でも、電子部品の損傷を防げるタイヤの製造方法」、5位 バンドー化学は「半導体集積回路の配線、プリント配線板の配線などに好適に用いることができる導電性被膜複合体」などが、注目度の高い特許として挙げられる。

パテント・リザルトでは、このランキングの詳細データを販売している(価格:税抜き5万円)。

《纐纈敏也@DAYS》

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