フェラーリ(Ferrari)は2月2日、2020年の世界新車販売(出荷ベース)の結果を発表した。総販売台数は9119台。前年比は10%減と、マイナスに転じた。
車種別の2020年の販売実績では、V型12気筒ガソリンエンジン搭載車が、前年比9%減と後退した。販売の主力は『812スーパーファスト』。PHVスーパーカーの『SF90ストラダーレ』の納車も、2020年第4四半期(10~12月)に開始された。
『F8トリブート』など、V型8気筒ガソリンエンジンを積むモデルも、前年比10.3%減とマイナスに転じた。『488ピスタ』シリーズはモデル末期に。2021年内には、『ポルトフィーノM』の納車が開始される予定だ。
市場別の2020年の販売実績では、欧州や中東、アフリカが、前年比2%減の4818台と後退した。南北アメリカは、前年比20%減の2325台と、2年連続で前年実績を下回った。中国(香港と台湾を含む)は、前年比45%減の456台とマイナスに転じている。
中国を除いたアジア太平洋地域は、前年比1%増の1520台とプラスを維持した。このうち日本は、アジア太平洋地域で最多の1085台を販売し、前年比は24.7%増と2桁増を維持している。