ボルボカーズ、車載アプリの開発者を支援…リソースやツールを無償公開

ボルボカーズが無償公開するリソースのイメージ
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ボルボカーズ(Volvo Cars)は1月29日、外部の開発者が新しい車載アプリやサービスを開発できるようにするために、各種リソースやツールを無償で利用できる「ボルボカーズ・イノベーション・ポータル」を立ち上げた、と発表した。

ボルボカーズの車両はスマート化、コネクティッド化が進むにつれて、顧客からアプリやサービスに対する需要が高まっている。これらのリソースを公開することにより、社内外の開発者をサポートし、それぞれの分野で優れた人材とのコラボレーションを可能にすることを目指す。

ボルボカーズ・イノベーション・ポータルで公開されているリソースには、新しいボルボ車で使用されている「Android Automotive Operating System」とGoogleのアプリを再現した、いわゆる「エミュレータ」が含まれている。開発者は自分のコンピュータ上で、車内でのシステムの動作環境を正確に体験することができる。

このエミュレータは、アプリ開発者が車内の「Google Play」上で直接アプリを設計、開発、テスト、公開することをサポートする上で有用なツールとなる。また、このプラットフォームには、ボルボカーズがAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を一般に提供するのは初めてとなる「Extended Vehicle API」が搭載される。

このAPIを使用することで、顧客の同意を得て、開発者やその他のサードパーティが、充電/燃料レベルや走行距離などの車載ダッシュボードデータにアクセスし、新サービスの構築や提供に利用できる。追加のデータやデータソースも、時間の経過とともに利用可能になる予定だ。その他のリソースには、LiDARデータセットと、EVのボルボ『XC40リチャージ』のダウンロード可能な量産3Dカーモデルが含まれている。

ボルボカーズ・イノベーション・ポータルは、時間の経過とともに、多くのリソースが追加される。今後数か月以内に、完全に機能する3Dカーモデルがリリースされる予定だ。このモデルには、車の物理的なセンサーのデジタル複製が含まれており、ユーザーは研究や教育目的でセンサーデータをテストすることができるようになる。また、開発者はこのモデルを使って、新しい機能やサービスを構築することができるようになる、としている。

《森脇稔》

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