【F1】開幕は3月28日バーレーンに、日本は10月10日で変化なし…2021年日程をアップデート

2020年F1バーレーンGP(サクヒール)
  • 2020年F1バーレーンGP(サクヒール)
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  • 2020年F1バーレーンGP(サクヒール)
  • 2020年F1エミリア・ロマーニャGP(イモラ)
  • 2020年F1エミリア・ロマーニャGP(イモラ)
  • 2019年F1中国GP(上海)
  • 2019年F1日本GP(鈴鹿)

12日、今季2021年のF1世界選手権カレンダーが「アップデート」された。3月21日の予定だったオーストラリアGPが11月に移動するなどしており、3月28日のバーレーンGPが開幕戦というかたちになっている。日本GPは10月10日の予定で変化なし。

コロナ禍の多面的な影響がおさまらないなか、やはり今年もF1をはじめとする各シリーズは開催カレンダーの随時更新を強いられていくことになりそうだ。F1は12日に今季2021年の開催カレンダーをアップデート。まず、3月21日の予定だったオーストラリアGPが11月へと移り、これによって3月28日のバーレーンGPが開幕戦に繰り上がった(日程は原則として決勝日ベース、以下同)。

その他では、前のバージョンのカレンダーで4月11日に入っていた上海での中国GPが消えている。可能になればシーズン後半の開催を目指す、とのことである。

一方、それに入れかわる格好で新たに名前が加わったのはイタリアのイモラ・サーキット(4月18日)。イモラは昨年、F1カレンダー大幅改編のなかで代打的に久々の復活を遂げた。当初の今季カレンダーにはその名がなかったものの、これで2年連続の開催(予定)となる。

ちなみにイモラ、発表リスト上では「イタリア(イモラ)」という記載になっており、GP名は(実質的に)記されていない状態だ。イタリアでは9月12日にモンツァでの開催予定もあり、こちらも記載は「イタリア(モンツァ)」。2020年はモンツァが例年通りのイタリアGP、イモラがエミリア・ロマーニャGPとしてそれぞれ開催された。今季もモンツァがイタリアGPで、イモラには別のGP名がつくものと思われる(往年のイモラはサンマリノGPの名が定着していた)。

5月2日の「開催地未定」レースは、もともと4月25日だった「開催地未定」レースが全体の動きのなかで1週ズレたもの。また、シーズン終盤にもオーストラリアGPが動いてきたことによる日程のズレが発生している。

<2021年 F1カレンダー/1月12日発表版>
3月28日 バーレーン(サクヒール)
4月18日 イタリア(イモラ)
5月2日 開催地未定
5月9日 スペイン(バルセロナ)
5月23日 モナコ(モナコ)

6月6日 アゼルバイジャン(バクー)
6月13日 カナダ(モントリオール)
6月27日 フランス(ル・キャステレ)
7月4日 オーストリア(シュピールベルク)
7月18日 イギリス(シルバーストン)

8月1日 ハンガリー(ブダペスト)
8月29日 ベルギー(スパ)
9月5日 オランダ(ザントフォールト)
9月12日 イタリア(モンツァ)
9月26日 ロシア(ソチ)

10月3日 シンガポール(シンガポール)
10月10日 日本(鈴鹿)
10月24日 アメリカ(オースティン)
10月31日 メキシコ(メキシコシティ)
11月7日 ブラジル(サンパウロ)

11月21日 オーストラリア(メルボルン)
12月5日 サウジアラビア(ジェッダ)
12月12日 アブダビ(ヤス島)

*上記は基本的に“開催国”の名によるリスト。カッコ内は“地名ベース”の開催地になり、1月12日にF1公式サイト上に記載された状態で記している。一般的ではない表記の場合もあり、たとえばル・キャステレはポールリカール、シュピールベルクはレッドブルリンクのこと。イモラ、メルボルンについてはFIAワールド・モーター・スポーツ・カウンシル(WMSC)での日程変更等承認が必要で、ジェッダはコースのホモロゲーションが必要になる。また、ブラジル・サンパウロ戦に関して「正式名称がサンパウロGPになる」との報道が昨年末にあった。

全23戦という数字は前のバージョンから変化していない。2年ぶりに復活する予定の日本GP(鈴鹿)の日程も10月10日のままで変化なし。ただ、今後も今季F1カレンダーがどう“動いて”いくかは、まったく予断を許さない、と言うべきなのが今の世界情勢だ。今年も「予定」という表現がすべてに欠かせない年となるだろう。

さて、カレンダー変更はF1のみならず、他のトップシリーズでも既に散見されている。世界ラリー選手権(WRC)、インディカー・シリーズ、フォーミュラE世界選手権について、以下にお伝えする。

WRCは1月21~24日のラリーモンテカルロで2021年シーズンが開幕する予定こそ変わっていないが、それ以降に変更がいくつか出ており、現段階では4月のラリークロアチア(開催合意待ち扱い)が第2戦と、ずいぶん間が空く格好になっている。ラウンド数も当初より減って、今は全11戦。ラリージャパンについては11月11~14日の日程で最終戦、という状況に変化はない。

インディカー・シリーズでは、3月に唯一予定されていたセント・ピーターズバーグ戦が4月後半に延期されるなどの変更があり、現状では4月11日のバーバー・モータースポーツパーク(アラバマ州バーミングハム)戦が2021年シーズンの開幕戦だ。

FIAの世界選手権昇格初年度となるフォーミュラEの“シーズン7”は2020/2021シーズンという呼び方ながら、21年1月のチリ開幕(第1~2戦ダブルヘッダー)が予定されていた。しかし現時点では2月26~27日のサウジアラビア連戦でのシーズンインがプランされており、第3戦以降については(シリーズ公式サイトを見る限り)定められた日程のレースはない状態である。

(以上の情報は日本時間1月13日午前の段階のもの)

[追記] 1月14日、WRCに「Arcticラリーフィンランド」が加わり、再び全12戦となった。Arcticラリーフィンランドは2月26~28日にスノー&アイス戦として実施される予定で、第2戦としての開催、開幕戦モンテカルロ後の空白を埋める格好になる。なお、フィンランドでは7月29日~8月1日に夏通例の「ラリーフィンランド」も予定されており、同国では年間2開催ということになった。

《遠藤俊幸》

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