アルファロメオ初のPHV、クロスオーバー車『トナーレ』…2021年に生産開始

ステルヴィオの下に位置する小型SUV

ゼロエミッション走行の「アドバンスエフィシエンシー」モード

12.3インチのフルデジタルクラスター

生産はイタリアのポミリアーノ・ダルコ工場

アルファロメオ・トナーレ(コンセプトカー)
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アルファロメオは12月14日、ブランド初のプラグインハイブリッド車(PHV)となる新型クロスオーバー車の『トナーレ』(Alfaromeo Tonale)の生産を、2021年に開始すると発表した。

ステルヴィオの下に位置する小型SUV

もともとトナーレは2019年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2019で初公開されたコンパクトSUVコンセプトカーだった。『ステルヴィオ』の下に位置する小型SUVを示唆したコンセプトカーで、車名のトナーレはステルヴィオ同様、アルプスにある峠の名前に由来している。

トナーレのエクステリアには、アルファロメオの最新デザイン言語を導入した。フロントマスクには、アルファロメオの伝統の盾型グリルをレイアウトした。ヘッドライトはスリムな3連デザインで、最新のLEDテクノロジーが組み込まれた。テールランプもヘッドライト同様、スリムなデザインとした。

足元には、21インチのホイールを装着した。このホイールには、アルファロメオの伝統が反映されており、電話機のダイヤルをモチーフにした。そのルーツは1960年代にさかのぼり、『33ストラダーレ』に装着されたのが始まりという。ボディサイドは、大胆かつエレガントなボリューム感が表現されていた。

ゼロエミッション走行の「アドバンスエフィシエンシー」モード

トナーレは、アルファロメオブランドで初めて、PHVパワートレインを搭載する。PHVシステムの詳細は公表されていないが、インフォテインメントタッチスクリーンの「E-mozione」ボタンを押せば、スロットル、ブレーキ、ステアリングレスポンスなどが変化するという。

「ダイナミックモード」を選択すると、エンジンとモーターからフルパワーが得られる。「ナチュラルモード」はパフォーマンスを維持しながら、モーター駆動とエンジン駆動のバランスを重視し、燃費と性能を両立するモードとなる。「アドバンスエフィシエンシー」モードは、EVモードだ。

12.3インチのフルデジタルクラスター

トナーレのインテリアは、アルファロメオのモータースポーツの歴史にインスピレーションを得てデザインされた。ダイナミックかつ彫刻的なデザインを追求し、運転を楽しめるSUVを提案していた。室内レイアウトはドライバー重視だが、他の3名の乗員の快適性にも配慮した設計だ。レザーやアルカンターラ、アルミなどの素材を使用。センタートンネルなどには、半透明のバックライトパネルが採用されていた。

最新の車載コネクティビティも導入した。ドライバー正面に12.3インチのフルデジタルクラスター、ダッシュボード中央に10.25インチのタッチスクリーンを配したフルデジタルコックピットとした。新開発のインフォテインメントシステムは、ドライバーがすべての機能を直感的に利用できるように、シームレスなマルチタスクインターフェースを備えていた。

また、新しいインフォテインメント機能の「アルフィスタ」や「パドック」によって、ドライバーはソーシャルコミュニティなどに接続できるようにした。アルフィスタは車載アプリで、ドライバーは、アルファロメオブランドの最新ニュースや最新情報にアクセスできる。また、アルファロメオのイベントなどへの参加や、モータースポーツの観戦チケットなどの購入も可能。パドックはアプリを通じて、内外装のアップグレードパーツや、アルファロメオのアパレルなどが購入でき、このアプリを利用すれば、スマートフォンなどの画面にタッチだけで、直接購入することができる。

生産はイタリアのポミリアーノ・ダルコ工場

アルファロメオは、コンセプトカーのトナーレの市販モデルを、同じ車名を冠した新型PHVクロスオーバー車として、2021年に生産を開始する。トナーレが、アルファロメオ初の市販PHVとなり、生産はイタリアのポミリアーノ・ダルコ工場において、行われる予定だ。

《森脇稔》

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