ポルシェ カイエン、生産100万台…電動化を進めた立役者

ポルシェ・カイエン の累計生産100万台目となったGTS
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  • ポルシェ・カイエン・ターボ S E ハイブリッド
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  • ポルシェ・カイエン・ターボ S Eハイブリッドクーペ
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ポルシェは12月10日、SUVの『カイエン』(Porsche Cayenne)の累計生産台数が100万台に到達したと発表した。

初代カイエンは2002年、ドイツのライプツィヒ工場で生産を開始した。2010年には、モデルチェンジを受けた2世代目カイエンの生産が開始された。2018年には、現行の3世代目カイエンが登場している。

累計生産台数100万台は、初代の生産開始から、およそ18年で打ち立てた記録となる。『911』と『ボクスター』の2車種のみだったポルシェは1990年代、経営危機に陥った。1992年末までに、ポルシェの損失は2億4000万ドイツマルクに達した。

そこでポルシェは1990年代の終わりに、初のSUVを生産することを決断した。カイエンはポルシェを経営危機から救い、ポルシェはカイエンのおかげで、収益性を向上させた。また、カイエンは、ハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHV)など、ポルシェの電動化を進める立役者となった。

カイエンの販売は世界的に好調だ。2020年1~9月は、全世界で6万4299台を売り上げ、『マカン』を抜いて最量販車に。前年同期比は3.6%増と、『カイエンクーペ』投入の効果もあって、引き続き伸びている。

記念すべき累計生産100万台目のカイエンは、高性能な「GTS」グレードだ。スロバキアのブラチスラバ工場からラインオフしたカーマインレッドの1台は、ドイツの顧客に届けられた、としている。

《森脇稔》

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