12月5・6日の日程で開催された鈴鹿大会は、5日が第5戦、6日が第6戦となる2レース制。それぞれワンデーで予選・決勝が行われるスケジュールとなっている。第5戦では#5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が優勝してポイントランキングトップに浮上。それまでランキングトップだった#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はノーポイントで4ポイント差の2位に転落し、山本が限りなくチャンピオンに近い状態で第6戦を迎えた。
公式予選は平川が14番手となる波乱。13ポイント差のランキング4位につける#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)に至っては、予選18番手と大きく沈んだ。しかし山本も予選4番手(予選3番手の降格により、決勝は3番グリッドからスタート)と、圧倒的な強さでポールトゥウィンを飾った第5戦のようにはいかなかった。ポールポジションを獲得したのは9ポイント差のランキング3位につけていた#1 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)。ポールポジションで3ポイントを稼ぎ、決勝レースには6ポイント差で望むことになった。
決勝レースは13時21分にスタート。ポールポジションのキャシディと2番グリッドの#65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が順位をキープして1コーナーに。3位は入れ替わり、4番グリッドの#6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がひとつポジションを上げ、山本は4位に転落した。
レースは7周目にリスタートしたが、9周目にトップを走るキャシディーのマシンにトラブルが発生。キャシディはコースサイドにマシンを止めリタイヤとなった。このマシン回収のために再びセフティーカーが導入され、タイヤ交換が可能となる10周目にほぼ全車がピットインしてタイヤ交換を実施。その中で、エンジン交換ペナルティーで最後尾スタートとなっていた#50 松下信治(Buzz Racing with B-Max)と、同じくエンジン交換で13番グリッドスタートとなっていた#15 笹原右京(TEAM MUGEN)はタイヤ交換を行わず、松下がトップ、笹原が2位に浮上した。
タイヤ交換を行った中でのトップは3位の大湯。これに福住が続き、9番グリッドから1周目に5位までジャンプアップした#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が福住の後ろにつけていた。
13周目にリスタート。後続との差を広げてタイヤ交換を行いたい松下と笹原だったが、大湯と福住は離れずついてくる。19周目に6位を走行していた#18 国本雄資(carrozzeria Team KCMG)がタイヤ破損からコースアウトし、3度目のセフティーカーが導入された時点で2人はタイヤ交換に飛び込んだが、松下は14位、笹原は15位まで順位を落とす結果となった。