キャタピラー、次世代ブルドーザ3機種を発売…新開発3.6Lディーゼルエンジン搭載

Cat D1ブルドーザ
  • Cat D1ブルドーザ
  • 全てのモデル名をD1からD11に変更

キャタピラージャパンは、次世代ブルドーザ、Cat『D1』『D2』『D3』を12月1日より発売した。

今回発売したCat D1(運転質量 乾地車:8100kg、湿地車:8545kg)、D2(運転質量 乾地車:8340kg、湿地車:8650kg)、D3(運転質量 乾地車:9360kg、湿地車:9895kg)の3機種で、従来機『D3K2』『D4K2』『D5K2』からのフルモデルチェンジ機。車格はそのままにモデル名の変更も実施した。

新機種は、新開発Cat C3.6ディーゼルエンジンを搭載。エンジンの小型化により、燃費低減を図りつつ、ターボチャージャのサイズ、エンジン制御プログラムの最適化により、従来機とほぼ同等の定格出力を維持し、優れた作業効率を実現する。負荷に応じて、エンジン回転数を1500~2100minで自動制御するロードセンシング・エコモードを搭載。燃料消費量を標準モード比最大約20%低減するほか、騒音低減にも効果を発揮する。さらに作業中に発生する足回りの空転(シュースリップ)を抑制するオートトラクションコントロールは、無駄な燃料消費を抑えるとともに、シュー摩耗の低減に効果を発揮する。

オペレータの負担を軽減する各種ブレード制御技術も搭載。Catグレードスロープアシストは、設定した目標勾配を維持するようにオペレータのブレード操作を補助する。縦断勾配および横断勾配の目標設定が可能で、作業中の目標勾配の変更も可能。少ないブレード操作で、短時間で高精度の施工ができる。また、GNSS(全球測位衛星システム)アンテナ&受信機をキャブ上部に、専用モニタをダッシュボードに搭載し、GNSSから得られる位置情報を基に、ブレードを3次元設計通りに自動でコントロール。高効率で正確な3次元施工を実現する。そのほか、整地の仕上げ作業時などに、走行中のブレードの微細な上下動をジャイロセンサで検知し、ブレード操作を補正するステイブルブレードを採用。高い精度での整地作業を支援する。

キャビンには、10インチの高解像度液晶モニタを搭載し、視認性を大幅にアップ。タッチスクリーン操作により、各種設定や画面操作を簡単に行うことができる。また、Cat C3.6エンジンの搭載と排ガス浄化装置のレイアウト見直しにより、従来機に比べエンジンフードの傾斜を大きくとり、優れた前方視界を確保している。

標準販売価格(販売標準仕様、工場渡し、税別)はD1乾地仕様が1816万5000円、同湿地仕様が1895万4000円、D2乾地仕様が1947万2000円、同湿地仕様が2052万6000円、D3乾地仕様が2023万5000円、同湿地仕様が2098万8000円。

なお同社では、Catブルドーザのモデル名をシンプルにする取組みの一環として、今後数年間で、全てのモデル名をD1からD11に変更。これにより、サイズクラスごとに1つのモデルとなる。従来のシリーズ名であるE、K、N、R、Tは廃止する。

《纐纈敏也@DAYS》

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