北陸の東京出身車も世代交替…北陸鉄道に元東京メトロ03系が登場 元京王車は一部が引退 12月21日

日比谷線時代の東京メトロ03系。熊本電鉄、長野電鉄に次いで北陸鉄道でも運行を開始する。
  • 日比谷線時代の東京メトロ03系。熊本電鉄、長野電鉄に次いで北陸鉄道でも運行を開始する。
  • 03系の運行開始と引き替えに引退する元京王3000系の8903+8913編成。写真は浅野川線開業90周年記念したヘッドマーク列車。

石川県の北陸鉄道は11月30日、新型車両03系の営業運行を12月21日から浅野川線(北鉄金沢~内灘)で開始すると発表した。

03系は元東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線用の03系で、2019年4月に熊本県の熊本電気鉄道で03形として、2020年5月には長野県の長野電鉄で3000系として営業運行を開始。北陸鉄道へは4両が導入される。

一方、03系の運行開始に伴ない、8000系2両編成5本のうち8903+8913編成が引退するため、そのラストランが12月18日に実施される。

8000系は、2001年3月に地下化された北鉄金沢~七ツ屋間を視野に、不燃化基準を満たしている元京王電鉄井の頭線用3000系を譲り受けたもので、浅野川線の昇圧(600V→1500V)を契機に1996年12月から導入された。

今回引退する8903+8913編成は元京王3000系では広幅車体で両開き扉のため、8900番台に区分されていた(狭幅車体で片開き扉の初期車は8800番台に区分)。

ラストラン列車は定期列車として運行され、内灘発6時・6時44分・7時54分・9時1分・9時48分・10時36分・11時30分・12時30分・13時30分、北鉄金沢発6時22分・7時31分・8時39分・9時24分・10時12分・11時・12時・13時・14時の列車に充当。専用のヘッドマークが掲出される。

なお、北陸鉄道では03系の営業運行開始と8000系8903+8913編成の引退を記念して、12月19日に内灘駅(石川県内灘町)で一般公開や撮影会を行なう。

開催時間は10~11時、11時30分~12時30分、13~14時で、各回30人を募集。参加費用は1000円。それぞれの車両には記念のヘッドマークが付けられる。

申込みは北陸鉄道の専用メールで受け付けており、応募多数の場合は抽選となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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