三菱A型からランエボ、eKまでの歴史をたどる…三菱自動車50周年

三菱A型[三菱甲型](1918年)
  • 三菱A型[三菱甲型](1918年)
  • 三菱 ランサーエボリューション
  • 三菱 eKクロスとデリカD:5
  • 三菱自動車工業〈増補二訂版〉

『三菱自動車工業〈増補二訂版〉』
三菱A型完成から100年
著者:当摩節夫
発行:三樹書房
定価:3800円+税
ISBN978-4-89522-738-4

1918年(大正7年)11月、三菱自動車工業の母体ともいうべき神戸三菱造船所内燃機工場の内燃機部門において、三菱『A型乗用車』が完成。その歴史を振り返る本が刊行された。

三菱自動車そのものは1970年に三菱重工業から独立したので、2020年で創立50周年となる。本書はそれを記念して刊行されたものだ。

この本の中心は1000点を超える写真を中心とした歴史の振り返りだ。特にカラーページは当時のカタログをもとに構成されているので、オリジナルの様子がわかり興味深い。それも車種ごとに整理されているので、例えばランサー『エボリューション』の系譜をたどるだけでも、パワーの増加とともにボディがどう変化していくのかがわかり、その差異を比較してみるだけでも面白いだろう。また、輸出仕様車やコンセプトカーまで掲載されているのも三菱ファンならずとも一見の価値がある。

巻末にはモータースポーツの主な記録や会社概要、生産台数等が網羅されており、資料性も高いといえ、まさに三菱を知るにふさわしい一冊となっている。

本書は2010年4月に刊行され品切れになっていた同書をもとに、その後に登場した2018年(一部2019年)までの車両等を収録。生産台数表なども更新されている。三菱自動車工業〈増補二訂版〉三菱自動車工業〈増補二訂版〉

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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