カーコーティングの施工を手掛けるKeePer技研は、11月からLABO、プロショップでスマホのコーティングも行っているという。どんなものなのだろうか。 クルマのコーティングは、単にボディの光沢や手触りをよくするだけでなく、その後の洗車はメンテナンスが楽にもなる。近年ではガラスやヘッドライト、樹脂バンパー、ホイールなどと部分・素材ごとにコーティングが可能となり、利用する人も増えている。 KeePer技研は、国内では例が少ないコーティング専門のショップ「KeePer LABO」を全国で83店舗を展開している。コーティング剤の開発から販売、施工までを行う強みを生かし、手掛ける車両は年間300万台という。 そして、この技術を応用してスマホにもコーティングを施す業務を正式に始めた。KeePer技研では、1年半ほど前から、キャリア系の携帯電話ショップの依頼でコーティング剤や施工を提供していた。ショップでの評価も上々で、売上も伸びてきたのでLABOやプロショップにも正式展開を決定したそうだ。 スマホほ保護といえば、フォルダーやケースに入れるか、画面部分には保護フィルムを貼る対策が定番だ。同社の調査によれば、スマートフォンユーザー(全国20~60代男女500名)の76%が何らかの画面保護を行っており、そのほとんどが保護フィルムを利用しているという。しかし保護フィルムの貼り付けは意外と難しい。気泡やほこりが入らないようにするにはコツと慣れが必要だ。 特殊な液体を利用するコーティングは、気泡やほこりの心配はない。フィルムは画面のみの保護だが、同社のスマホコーティングは背面、側面含めて全体を覆うことができる。ガラス面、金属面にも使えるので、カメラ部分もレンズごとコーティングできる。スマホのデザインはカラーも含めて楽しみたいが、傷や汚れを気にするとケースやカバーをかけて使うことになるが、コーティングならオリジナルのデザインや色を楽しむこともできる。 試しに自分のスマホにコーティングを施工してもらった。色味や光沢は若干深みのある雰囲気になったが、劇的に変わるというほどではない(ギラついても困るが)。しかし、指紋の付き方は変わった。皮脂や指紋の跡がつきにくくなり、ついても布でかるく拭き取れる状態になった。 スマホケースも、デザインや機能(手帳型など)を楽しむことができるが、素の状態で使いたい人にはコーティングがいいだろう。 LABOやプロショップでは、車の施工待ちの間にいっしょにスマホコーティングを勧めているという。KeePer技研の賀来聡介代表取締役社長は、カーショップやディーラーなどにも製品の卸、施工指導を広げたいとする。 現在、自動車ディーラー、カーショップ、ガソリンスタンドなどは、コロナの影響やCASE車両の普及にともない、業態の拡張・転換の動きが広がっている。付加価値の向上のためスマホコーティングのようなサービスは今後増えてくるかもしれない。
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