BMWグループ(BMW Group)は11月4日、2020年第3四半期(7~9月)の決算を発表した。
同社の発表によると、MINIやロールスロイスを含めたグループ全体の第3四半期の総売上高は、262億8300万ユーロ(約3兆2135億円)。前年同期の266億6700万ユーロに対して、1.4%減とマイナスに転じた。
一方、第3四半期の純利益は、18億1500万ユーロ(約2220億円)だった。前年同期の15億4600万ユーロに対して、17.4%増と2年連続で前年実績を上回っている。
増益となった大きな要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)で落ち込んでいた新車需要が、今期は回復したため。いっそうのコスト削減を進めたことも、収益を押し上げる要因となった。
BMWグループ取締役会のオリバー・ツィプセ会長は、「第3四半期の業績は、BMWグループの経営力と困難な環境で優れた業績を上げる力を示すもの。グループの収益は1年前に比べて改善しており、2020年通期の目標達成に向けて、順調に進んでいる」と述べている。