ランボルギーニ THE LOUNGE TOKYO オープン…ブランドの情熱、ストーリーテリング

ランボルギーニ アヴェンタドールS “dressed” by Yohji Yamamoto
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  • THE LOUNGE TOKYO アド・ペルソナム・スタジオ

アウトモビリ・ランボルギーニはニューヨークに続き“THE LOUNGE TOKYO”を東京六本木にオープン。同時にアド・ペルソナム専用スタジオも併設した。このスタジオはイタリアのサンタアガタに続いて海外初となる。

インフォーマルなラグジュアリー

ラウンジマネージャーのサルトーレ・ニコロ氏は、「建物自体もランボルギーニDNAで溢れるもの。全てのお客さまにランボルギーニのライフスタイルを存分に楽しんでもらえると思う」とコメント。そのコンセプトは、「触って、見て、聞いてもらうという特別な体験を通して、ブランドの情熱、高潔さを感じてもらえる場所」という。そして、「ランボルギーニの歴史と伝統をベースに、全てのお客さまにとって最高のストーリーテリングを目指している」とのこと。

さらに、「来場者を家族の一員のように迎え、心から歓迎するという日本のおもてなし精神は、ランボルギーニが掲げる“インフォーマルなラグジュアリー”精神そのもの」とし、アウトモビリ・ランボルギーニチーフマーケティング&コミュニケーションオフィサーのカティア・バッシ氏も、「家族や友人とともに来場してもらい、ランボルギーニが体現しているものを楽しんでもらいたい」という。そして、「”エクスペリエンスをデザインする”ということが私たちの存在だ。ぜひこのラウンジで本物のイタリアとランボルギーニの雰囲気を体験してほしい」と語る。

日本では8割がアド・ペルソナム

地下に設置されたアド・ペルソナム・スタジオには、ランボルギーニのカスタマイズプログラム、アド・ペルソナムを利用するための様々なツールが準備され、ニコロ氏は「お客さまの夢のクルマを作る場所。様々なペイント、レザーサンプルなどを用意し、お客さまのクルマのイメージがわきやすい環境になっている」と話す。

このアド・ペルソナムは、限定モデルや特別シリーズもその管轄に入り、日本市場においては非常に好評で、日本国内で販売されている『ウラカン』と『アヴェンタドール』に関しては、「およそ8割の車両にアドペルソナムパーツが搭載されている」とニコロ氏。

このアド・ペルソナムは2006年のパリモーターショーで発表されたもので、アウトモビリ・ランボルギーニチーフコマーシャルオフィサーのジョヴァンニ・ペロシーノ氏は、「お客さまが、ランボルギーニを自分だけの1台にカスタマイズ出来るプログラム。2016年、サンタアガタ・ボロネーゼに最初のアド・ペルソナム・スタジオをオープン。これによって”THE AGE OF YOU”と呼ばれる大きなトレンドを生み出した」という。

これは「”あなたのランボルギーニ”という意味で、ほかのどのクルマとも違う、あなただけの1台を持ってもらいたいと思いだ」とペロシーノ氏。「我々はカーボンファイバー素材、イタリアンレザーのインテリアなど全ての要望に応え、唯一無二のアド・ペルソナム・ランボルギーニを作る。これはまさに”あなただけのランボルギーニ”だ」と述べた。

さらに、会場に展示されていたイタリアの出版社、D’ORO Collectionの『DNA LAMBORGHINI』もアド・ペルソナムが関係するものだ。表紙はリアルカーボンを使用し、その中央に飾られるエンブレムは、浅浮彫りによる手作業で仕上げられた粘土を鍛造の原型にし、溶解したブロンズ液に流し込む。その後、メッキ工程である24Kゴールド溶解液へ浸漬されたものだ。さらに、それぞれのページの紙は手で裁断され針と綿糸を使い、同じく手でページを綴じ合わされているという。

ドーロコレクション日本代表の石井勉氏によると、「お客さまの要望によって、そのお客さまだけのページも作ることが出来る。お客さまのクルマや自身の写真などをこの本の中に盛り込むことが可能だ」と説明。グローバルで250冊限定だが、「お客さまの写真を入れるとその中の唯一の1冊になる」という。因みに現在200冊近くが販売され、「日本からも複数冊の発注がある」とのことだ。1冊8kgほどで価格はおよそ200万円、オーナーページ(8ページ)を加えると約300万円で、作成期間は5か月ほどだという。

アド・ペルソナムが手掛けた1台

THE LOUNGE TOKYOオープンに際し、アド・ペルソナムが手掛けたスペシャルな1台、『アヴェンタドールS “dressed” by Yohji Yamamoto』が公開された。これは、「Yohji Ymamotoチームとのコラボレーションで生まれたクルマ」とニコロ氏。「外装は特別なペインティング、内装に関してはデザイン性に溢れたインテリアを搭載。これらをイタリア人の職人がおよそ500時間の時間をかけて作り上げた至高のアート表現だ」という。

アウトモビリ・ランボルギーニチェントロスティーレヘッドデザイナーのミィティア・ボルケルト氏は、「今年の初め、私たちはパリを訪れ、世界的に有名なファッションデザイナー、山本耀司氏のYohji Yamamoto HOMME 20-21 AW COLLECTIONを拝見。それは大変美しい体験で、その時発表されたコレクションからインスピレーションを受けたもの」と述べた。

最後にニコロ氏は、「このスタジオとラウンジはファッション、デザイン、アートのトレンドが生まれる東京にランボルギーニのハートを持ち込み、お客さまの記憶に残る特別な体験を提供している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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