ダイムラーの純利益19%増、2四半期ぶりに黒字 2020年第3四半期決算

ダイムラーのドイツ本社
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ダイムラー(Daimler)は10月23日、2020年第3四半期(7~9月)の決算(確定値)を発表した。

同社の発表によると、メルセデスベンツなどグループ全体の第3四半期の売上高は、403億ユーロ(約5兆0030億円)。前年同期の433億ユーロに対して、7%減と2年ぶりに前年実績を下回った。

一方、第3四半期の純利益は、21億5800万ユーロ(約2680億円)。前年同期の18億1300万ユーロに対して19%増と、2四半期ぶりに黒字回復を果たした。増益となったのは、コスト削減を進めた効果と、中国での新車販売が好調だったため。

ダイムラーの2020年第2四半期(4~6月)の最終損益は、19億0600万ユーロの赤字を計上していた。赤字となった要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による部分が大きい。2020年3~5月にかけて、工場での生産を一時的に停止したり、販売店が営業を一時休止したりした影響を受けた

ダイムラー取締役会のハラルト・ウィルヘルムCFO(最高財務責任者)は、「強力な製品ラインナップと市場回復により、良好な業績を達成した。コスト管理を推進しながら、ビジネスは順調に進んでいる」と述べている。

《森脇稔》

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