くま川鉄道と肥薩おれんじ鉄道が復旧資金を募集…ネット募金を活用 令和2年7月豪雨

5両すべてが浸水したくま川鉄道の車両。写真は被災直後の様子。
  • 5両すべてが浸水したくま川鉄道の車両。写真は被災直後の様子。
  • 肥薩おれんじ鉄道で最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。佐敷駅方の土砂崩れの流入部。

令和2年7月豪雨により甚大な被害を受けた九州のくま川鉄道(人吉温泉~湯前)と肥薩おれんじ鉄道(八代~川内)が、 Yahoo! JAPANネット募金を通じ大雨災害復旧応援募金を受け付けている。

くま川鉄道では、車両への浸水や軌道・施設への土砂流入、道床流失、倒木、踏切などの電気施設損傷といった被害が発生。川村~肥後西村間の球磨川と川辺川の合流地点に架かる、大正時代生まれの球磨川第四橋梁が流失するという致命的とも言える被害も受けており、「全線復旧には3年~4年くらいの期間がかかると見込んでいます」としている。

一方、肥薩おれんじ鉄道は軌道への土砂流入や土砂崩れなどにより、八代~佐敷間での運行を当分の間、見合わせざるを得ない状態で、復旧に要する費用は国や自治体からの助成を除いてもかなりの額になることが予想されるとしている。

8月25日15時30分時点で、くま川鉄道には1081人から50万22円、肥薩おれんじ鉄道には658人から37万5115円の支援が集まっており、両社とも災害復旧や復旧後の利用促進策に活用したいとしている。

なお、応募の残り日数は、くま川鉄道が181日、肥薩おれんじ鉄道が179日となっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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