肥薩おれんじ鉄道の全線再開は約3か月後…JR貨物は熊本以南で代行輸送 令和2年7月豪雨

最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。佐敷駅方の土砂崩れの流入部。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。佐敷駅方の土砂崩れの流入部。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。軌道を襲った水流の跡。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。土石流がトンネル坑口で向きを変えて軌道に流れ込んだ。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。トンネル出口から150m程度の付近。場所により1m近い土砂の堆積が見られるという。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。トンネル出口から70~80m程度の付近。岩石とともに大量の木が流れ込んだ。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。5m程度の土砂に埋まった電力線用の支柱。
  • 最も被害が大きい海浦~佐敷間の佐敷トンネルの状況(7月30日時点)。土砂の中からトンネル坑口の上端が顔を出している。

JR貨物は8月3日、令和2年7月豪雨の影響で一部区間で運行を見合わせている鹿児島本線の貨物列車のうち、八代~鹿児島貨物ターミナル間の再開見通しを明らかにした。

同区間は八代~川内間で肥薩おれんじ鉄道を走行するが、8月3日の肥薩おれんじ鉄道からの発表によると、肥後高田~日奈久温泉間で土砂流入や道床流出、海浦~佐敷間で土砂流入が発生した八代~佐敷間は再開までに約3か月を要するとされている。なお、湯浦~津奈木間や津奈木~新水俣間で道床が流出した佐敷~新水俣間については、8月8日に再開する予定としている(水俣~川内間はすでに再開)。そのため、鹿児島本線の貨物列車は11月頃に全区間再開となる模様だ。

これを受けてJR貨物は、8月4日から日曜と盆期間を除いて、熊本~川内・鹿児島貨物ターミナル間で1日130個程度、佐土原オフレールステーション~都城オフレールステーション間で1日20個程度のコンテナ代行輸送を開始するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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