車の運転はぜいたくか無駄か…アフターコロナは「クロス・リバーシブル」 電通

(イメージ)
  • (イメージ)

電通は、新型コロナウイルス後の「クルマと移動の未来」にフォーカスした生活者調査「変化の兆し100の問い」を6月下旬に全国16~69歳の男女7000人を対象に実施し、調査結果を発表した。

この調査では、次の2点から未来の“兆し”を捉えることをめざした。

(1)クルマと移動の未来の兆しを捉える。そのために、生活価値観やライフスタイル、さらには地球環境・社会システムに至る広い範囲で一貫した調査・考察を行なう。
(2)顕在化していない“兆し”を捉える。そのために、対となる2択のシングルアンサー100問を問い、生活者自身が未来への答えを実際に選ぶ調査手法を採用する。

調査結果では、対立する2択の回答が拮抗する項目があった。たとえば「買い物はオンラインがいい」が49%だったのに対して「買い物はリアルの店舗がいい」が51%、「移動しないことの価値を感じた」が45%だったのに対して「移動することの価値を改めて感じた」が55%、「5~10年後、運転するのは贅沢な時間になっていく」が59%だったのに対して「無駄な時間になっていく」が41%など。

電通では、結果の分析と考察によって未来構想のヒントとして「クロス・リバーシブル」という新たな概念を打ち出した。クロス・リバーシブルは新型コロナウイルスをきっかけに、不必要なものが急速に淘汰されていく中で、それでも残り続けるべきもの、さらには分断・対立するものを、二者択一、妥協を前提とせず、意志を持って柔軟に選び取っていこうとするマインドや行動を指す概念としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集