スズキ、完成検査不正に関する再発防止策120項目の実施完了

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スズキは6月1日、完成検査不正に関する再発防止策の実施状況を、国土交通省に報告したと発表した。

前回の2020年1月31日の報告時に完了していなかった19項目を含めて合計120項目の再発防止策が完了した。

経営陣による現場の実態把握、情報発信として、今年2月の春闘の交渉で、完成検査問題への会社のこれまでと今後の取り組みを労働組合に対して説明した。管理職説明会では、鈴木俊宏社長から完成検査問題を全社的な問題として捉えて企業風土改革に継続して取り組む必要性を改めて説明し、鈴木修会長から品質問題への早期対応や生産の不良率低減にも徹底的に取り組むよう要請した。

正しい検査を行うための取り組みとして、検査員が作業要領書を参照しやすいように検査手順書とそれに対応した作業要領書をひもづけた。完成車チェックシートについてすべての検査項目が記載されたものから、機種ごとの必要な検査項目のみを印字するものに変更した。完成車チェックシートの作成作業は、社内のデータベースを活用して自動的に作成できるようにして全工場で運用を開始した。

検査員の増員では、2020年4月までに四輪車302人、二輪車42人の計344人と、必要な検査員数を確保した。排出ガス・燃費抜取検査員数も2020年3月までに5人の増員を完了した。

先進技術に対応した検査ラインを整備する具体的な計画を策定した。各工場の試験設備をネットワークでつなぎ、試験結果を一元管理するとともに、問題が起きた時の自動アラームの推移図を自動作成するシステムを四輪車3工場に導入した。

《レスポンス編集部》

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