日産はスペインで生産を再開しロシアと英国が続く
日産自動車(Nissan)の欧州部門は5月4日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で休止している欧州各工場において、順次生産を再開すると発表した。
日産は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、スペイン工場では3月13日、英国工場では3月17日、ロシア工場では3月30日、車両の生産を停止した。日産は各国政府のガイドラインや助言に従っており、従業員とコミュニティの安全と健康を確保するために、さまざまな対策を実施している。
スペインでは、4月27日のカンタブリアとアビラの両工場を皮切りに、5月4日にバルセロナ工場において、ライン2とパワートレイン工場が生産を再開した。
英国のサンダーランド工場では、4月25日に部品の生産を再開した。同工場での車両の生産は5月中停止され、6月初旬に段階的に再開する予定だ。ロシアでは5月18日、サンクトペテルブルク工場において、生産を再開することを目指している。
PSAグループのフランス本国での生産再開は5月11日を予定
PSAグループ(PSA Group)は5月4日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で休止している欧州の工場において、順次生産を再開すると発表した。
PSAグループは、新型コロナウイルスの感染が欧州全域で拡大していることを受けて、欧州のすべての工場の稼働を3月16日に一時停止した。操業を停止していたのは、フランス、スペイン、ドイツ、英国、ポーランド、ポルトガル、スロバキアの合計15工場だ。
5月4日から、休止している工場での生産を順次再開した。フランス本国工場での生産再開は、5月11日を予定している。
PSAグループは、従業員の社会的距離の維持、マスクなどの着用、出社時の検温などを行い、安全な体制で生産を再開していく、としている。