マセラティ、スターリング・モス氏を追悼…1950年代に「250F」で活躍

スターリング・モス氏とマセラティ250F
  • スターリング・モス氏とマセラティ250F
  • スターリング・モス氏が駆るマセラティのレーシングカー
  • スターリング・モス氏が駆るマセラティ250F
  • スターリング・モス氏

マセラティ(Maserati)は4月12日、元F1ドライバーのスターリング・モス氏(Sir Stirling Moss、享年90歳)の死去を悼む声明を発表した。

モス氏とマセラティとの結びつきは、非常に強いものだった。彼はマセラティ車をどう駆るべきかということについて、誰よりも適切に解釈してきた偉大なチャンピオンの一人。彼は速いことはもちろん、エネルギーに満ちた度量の広いドライバーで、明るくダイナミックな性格の持ち主だった。

中でも、マセラティ「250F」は、お気に入りのシングルシーター車だった。1956年5月13日、モナコGPにおいて、彼はマセラティ250Fとともに、生涯で最も美しい勝利のひとつを挙げている。シャーシナンバー「2522」のマセラティ250Fで、レースを終始リードし続けた。

同年モンツァで行われたイタリアGPにおいては、コリンズがファンジオのタイトルのために託したランチア・フェラーリを破って、モスのマセラティ250Fが勝利した。こうした理由から、彼はマセラティ250Fを非常に誇りに思っており、プライベートコレクションに長らく保管されていた。

マセラティは、モス氏がブランドに与えてくれたものに感謝し、今後も彼を忘れることはない、と追悼の声明を発表している。

《森脇稔》

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