神戸の新交通システムで台車トラブル…左右の案内輪を支える「案内輪受簗」に亀裂 4月3日発生

神戸新交通のポートライナー。
  • 神戸新交通のポートライナー。
  • 2000形の台車の構造。「案内輪受簗」は左右の案内輪を支えている。
  • 亀裂した箇所。

神戸新交通が運営する神戸市中央区の新交通システム・ポートアイランド線で4月3日、台車の「案内輪受簗(あんないりんうけはり)」という部分の溶接部が亀裂する事故が発生した。

神戸新交通が4月3日に行なった発表によると、2008年9月に導入した2000形第8編成の5号車にあたる2508号で、係員が運行後の点検で案内輪受簗の下部が濡れていることを発見。その部分を確認したところ、下部の溶接箇所に約110mmの亀裂が判明したという。濡れていたのは侵入した雨水がこの亀裂から染み出していたからとしている。

1981年2月に開業したポートアイランド線は、ゴムタイヤを走行輪として使用する「自動案内軌条式旅客輸送システム」(AGT=Automated Guideway Transit)による新交通システム。左右の軌条に案内輪を接触させて車両をガイドする「両側軌条式」を採用しており、案内輪受簗は案内輪を支える役目を果たしている。今回はその右側が亀裂していた。

神戸新交通では亀裂の原因を調査中としているが、緊急対策として、ポートアイランド線で運用している全19編成のうち、4月3日中に案内輪受簗の構造が同一の16編成を対象に、目視による点検を実施。4月4日からは順次、探傷検査も実施しており、今後は、製造した川崎重工業とともに、恒久対策を検討していくとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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