JR北海道の線路集中メンテナンス、2020年度は宗谷本線や室蘭本線でも 9-11月の日中に実施

2019年10・11月に釧網本線緑~知床斜里間で行なわれた線路集中メンテナンスの様子。老朽化した枕木が交換された。
  • 2019年10・11月に釧網本線緑~知床斜里間で行なわれた線路集中メンテナンスの様子。老朽化した枕木が交換された。
  • 稚内駅
  • 南稚内駅

JR北海道は2月26日、2020年度の線路集中メンテナンス計画を明らかにした。

同社の線路集中メンテナンスは、夜間を中心に実施している保線作業の一部を、列車本数や旅客への影響が比較的少ない区間、老朽化が加速し修繕が急務な区間を中心に、集中的、効率的に行なうもので、日中の一部列車を運休させて実施する。

2019年度は、釧網本線緑~知床斜里間で実施されたが、2020年度は同線に加えて、宗谷本線や室蘭本線でも実施されることになった。

宗谷本線では9月28日~10月2日の5日間に南稚内~稚内間で、10月5日~10月9日の5日間に幌延~豊富間でそれぞれ実施される。

南稚内~稚内間では各日8時30分頃~17時頃、老朽化した木製枕木約700本の交換や小断面レールの標準的レールへの交換(360m相当)が行なわれ、下り特急『宗谷』、上り特急『サロベツ4号』、幌延10時56分発稚内行き下り普通列車、稚内10時27分発名寄行き上り普通列車の同区間が運休となる(列車の時刻は3月14日改正以後のもの、以下同)。

幌延~豊富間では、各日7時30分頃~16時30分頃に老朽化した木製枕木約1500本の交換が行なわれ、南稚内~稚内間の運休時と同じ列車が、幌延~稚内間で運休となる。

一方、室蘭本線では、沼ノ端~追分間で11月9~13日の5日間、各日9時頃~16時頃に老朽化した木製枕木約2000本の交換が行なわれ、苫小牧発8時37分・13時26分の岩見沢行き、岩見沢発9時3分・12時45分の苫小牧行きが苫小牧~追分間で運休となる。

昨年度に続いて実施される釧網本線では、知床斜里~網走間で10月19~23・26~30日の合計10日間、各日8時30分頃~16時頃に老朽化した木製枕木約4000本を交換する。

これにより、網走10時24分発の釧路行き快速『しれとこ摩周号』、網走15時10分発釧路行き普通列車、釧路6時3分発網走行き普通列車、釧路8時57分発網走行き快速『しれとこ摩周号』が、実施区間で運休となる。

なお、運休区間についてはバスによる代行輸送が実施される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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