スズキ財団、自動車軽量化につながる研究などを助成

スズキ財団は2月21日、全国の大学等研究機関から応募のあった助成申請に対して2019年度の科学技術研究助成、課題提案型研究助成として計58件、1億3135万円の助成を決定した。その他の助成と合わせ、今年度の助成総額は1億7528万円となる。

今年度の科学技術研究助成は、生産関連技術、環境・資源エネルギー関連技術、計測・制御・解析関連技術、材料関連技術、電気・電子・情報関連技術、人間工学・医療関連技術、ロボット関連技術、リサイクル関連技術の8つの研究分野を対象に公募。この結果、計54件の独創的、先進的な研究開発テーマへの助成を決定した。科学技術研究助成の総額は9315万円。

課題提案型研究助成では、地球環境の保全やエネルギー資源の節約のため、自動車に代表される移動体の革新的な軽量化につながる取り組みにおいて、解決すべき課題とその解決方法に向けた方策の提案があった。具体的には、「全固体アルミニウムイオン電池の基盤技術開発」、「鋳造用・塑性加工用アルミニウム合金の統合とニアネット鋳造素材による塑性加工の省工程化」、「接着界面の分子構造・動態解析に基づく高耐久性接着材料の開発」、「増肉およびオースフォームによる組織強化を用いたテーラードホットスタンピング法の開発」、4つの研究を採択。新規決定の4件と昨年度までの4件の継続分をあわせ、総額3820万円を助成する。

同財団では研究成果を普及させ、研究の更なる充実・発展を図るため国内外で行われるシンポジウム・フォーラム等の開催に対して会場費用等を助成しており、今年度は7件の助成を行った。また研究者の海外学会等への渡航・宿泊費に対しても45件の助成を実施した。そのほか、2016年度よりインドグジャラート州の国際自動車センター機構(i-ACE)の2020年3月開校に向けて器材・設備の支援を実施しており、今年度は2300万円の助成を実施する。また、同財団ではインド、ハンガリーから研究者を招聘。今年度は、インド工科大学ハイデラバード校から2名静岡大学へ、インド科学大学デリー校から1名豊橋技術科学大学へ、ハンガリーブタペスト工科経済大学から1名静岡大学へ研究留学者の招聘を実施している。

同財団は、スズキが創立60周年の記念事業として基金を寄託し、1980年3月に設立したもので、今回で40回目の研究助成となる。設立以来の助成内容は、総件数1793件、累計助成総額21億1715万円。また財団の2019年3月末現在の資産総額は約108億4088万円。

《纐纈敏也@DAYS》

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