エヌビディア、自動運転車向け新型プラットフォーム発表…1秒あたり200兆回の演算能力

エヌビディアの自動運転車両向け新型ソフトウェアデファインドプラットフォーム「NVIDIA DRIVE AGX Orin」
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エヌビディア(NVIDIA)は12月17日、自動運転車両向けの新型ソフトウェアデファインドプラットフォーム、「NVIDIA DRIVE AGX Orin」 を発表した。

このプラットフォームは、「Orin」 と呼ばれる新しいシステムオンチップ(SoC)をベースにしている。Orinは、4年間の研究開発投資の成果で、170億個のトランジスタを集積した。Orin SoCには、エヌビディアの新世代のGPUアーキテクチャと「Arm Hercules」CPUコア、ディープラーニング用とコンピュータービジョン用の新しいアクセラレーターが採用された。前世代の「Xavier SoC」の7倍近くの処理能力を備えており、1秒あたり合計200兆回の演算能力を実現しているという。

Orinは、自動運転車両で実行されるさまざまなアプリケーションとディープニューラルネットワークを、同時に処理する。またシステムは、「ISO」のような安全基準を満たすように設計されている。

NVIDIA DRIVE AGX Orinは、ソフトウェアデファインドプラットフォームとして構築された。レベル2から完全自動運転のレベル5まで、拡張可能なアーキテクチャの互換性があるプラットフォームを実現するために開発された。これにより、自動車メーカーや関連企業は大規模で複雑なソフトウェア群を開発できるという。

エヌビディアは、NVIDIA DRIVE AGX Orinファミリーには、単一のアーキテクチャに基づいた多様な構成があり、自動車メーカーが設定している2022年の製品化を見据えたもの、としている。

《森脇稔》

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