主役交代のCEATEC 2019開幕…ANA初参加、ソニー復活、パナソニック見送り[新聞ウォッチ]

ソニー(CEATEC 2019)
  • ソニー(CEATEC 2019)
  • ANAホールディングス(CEATEC 2019)
  • シャープ(CEATEC 2019)

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

先端技術を紹介する国内最大級の家電見本市「CEATEC(シーテック)」が、千葉市の幕張メッセで開幕。参加企業は、昨年の725を上回る787の国内外の企業・団体が出展しているものの、航空大航手のANAホールディングスなど異業種も多く出展するなど、「脱・家電見本市」が一段と加速しているという。

きょうの各紙も、今年のシーテックの出展傾向や見どころなどを取り上げている。それによると、朝日は「2030年の暮らし体験」とのタイトルで、目玉はAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を駆使した「未来のまち」。初めてブースを構えた運輸や建設会社が「10年後の暮らしを提案している」などと伝えている。

このうち、初参加のANAが利用者の分身となって動き回る遠隔操作ロボット「ニューミ―」などを展示。約1~1.5メートルの背丈で、「顔」の部分には画面とカメラが付いて、足がわりのタイヤも装備。手元のスマートフォンやタブレットで操作し、自分のかわりに館内を自由に移動させられて、その場にいるような感覚が楽しめることから、分身を意味する「アバター」と名付けたという。

また、毎日は「IoT家電異業種続々、ANAやDeNA参入パナ見送り」として、「20回目となる今回は、各社ともIoTや人工知能を駆使した未来のライフスタイル提案に力点を置いた展示が目立つ。異業種も参加し、家電業界を取り巻く環境変化を色濃く感じさせる内容となった」と取り上げた。

産経は「電機大手の存在感低下」との見出し。医療分野に限られているが2014年に撤退したソニーが復活する一方で、第1回から出展してきたパナソニックが初めて単独出展を見送るなど、「かつての主役だった電機大手の存在感低下が目立つ」としている。そのパナソニックは来週10月24日に開幕する東京モーターショーには参加することを表明しており、家電も自動車もイベントの顔ぶれは様変わりだ。

2019年10月16日付

●台風東北の被害甚大、不明16人捜索続く、決壊52河川75人死亡(読売・1面)

●中央線特急など運休続く(読売・36面)

●北陸新幹線遠い完全復旧、全線再開に1~2週間、本数5~6割に(朝日・3面)

●生産影響拡大に不安、台風19号、被害の全容見えず(朝日・6面)

●シーテック開幕、IoT家電異業種続々、ANAやDeNA参入パナ見送り(毎日・6面)

●「コペン」新モデルを発売(東京・6面)

●中古車取引個人を仲介、オートバックス、来春開始(日経・12面)

●蓄電池、テスラ日本参入、来春、家庭向け販売・設置(日経・13面)

《福田俊之》

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