ヤンマー、船の管理業務をAI/ICTで効率化 情報支援サービス「SHIPSWEB」提供開始へ

ヤンマー SHIPSWEB
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ヤンマーエンジニアリングは、AI/ICT技術で外航船に搭載されたディーゼル補機関の管理業務をサポートする情報支援サービス「SHIPSWEB」の提供を11月1日より開始する。

外航船に搭載されたエンジンの管理業務は、乗組員が衛星通信を介して船舶管理会社と連携して行われているが、近年は乗組員の乗船期間の短縮、環境規制による船内機器の複雑化などにより、エンジン管理がこれまで以上に難しくなっている。ヤンマーではこのような課題に着目し、乗組員が必要とする経験・ノウハウを補完する技術情報を適切なタイミングで入手できる情報提供サービスのプラットフォームとして、SHIPSWEBを開発した。

SHIPSWEBでは、ユーザーからの技術的な質問に、オンラインでチャットボットが即時対応。今後は、現在同社が保有しているノウハウに加え、日々蓄積された情報からAIによる解析を行い、より適切な回答を提供していく予定だ。また、様々なフォーマットから必要なデータを自動で抽出する機能を装備。エンジン性能管理時の計測データや摩耗計測データを記録した媒体(紙、Excelなど)をシステム上にアップロードすることで、エンジンや部品の状態を分析し、リスクの特定と評価、部品の摩耗を予測する。

さらに、検索ワードに関連づいた技術情報をネットワークグラフとして表示する検索補助機能を有し、取扱説明書やサービスニュースなどのエンジン管理に必要な資料を俯瞰して検索できる機能を提供。エンジンごとの日常管理データやメンテナンス履歴をもとに、各部位のメンテナンス推奨時期を分析し、通知するほか、経験を積んだエンジニアのノウハウをまとめた手順書を提供し、日常管理をサポートする。

月額利用料はライト版(部品摩耗予測/メンテナンスサポート利用不可)が2000円/隻、スタンダード版が5000円/隻。

《纐纈敏也@DAYS》

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