【レッドブル・エアレース 最終戦】最後のレースを終えて語る…室屋、チャンブリス、ホール、ソンカ

RED BULL AIR RACE CHIBA 2019/Press Conference
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最後のレッドブル・エアレースは、まさに室屋義秀がいう「これまでにないドラマチックな展開」だった。台風接近という想定外の舞台で、敗者復活からの千葉大会優勝を果たした室屋や、総合ポイント1点差で年間総合初優勝を果たしたマット・ホールらが、ゲームを振り返った。

「実はラウンドオブ14のとき、心臓が止まるかと思った。ちょっともうだめかなって思う瞬間もあったけど、あのラウンドオブ14で敗者復活できたのがすごくラッキーだったし、このレースにはなにか特別な、地元・日本のいろいろなエネルギーが働いたんじゃないかと思う。そのエネルギーのおかげで、モチベーションを上げながらその後のレースにも臨めた」(室屋)

室屋、ホールの年間総合優勝を称えて

これまで4回開催された千葉大会で、3回の優勝を遂げた室屋。残念ながら年間総合チャンピオンを1点差で逃し、マット・ホール(オーストラリア)に譲ってしまったが、「やっぱりちょっと悔しいか」という問いにはこう応えた。

「年間総合優勝もほしいという気持ちは間違いなくあった。でも、このエアレース界でずっといっしょに活躍してきたマット・ホールが年間総合優勝を獲得できて、ほんとうにうれしかった。自分はベストを尽くしたうえで、1ポイント差で年間総合優勝を逃したけど、マットが初めて年間チャンピオンになれたこともうれしく思っている」(室屋)

最年長のカービー・チャンブリスが2位に

この千葉大会にはもうひとりのヒーローがいる。レッドブル・エアレース初回から参戦しているパイロットで、今季最年長のカービー・チャンブリス(アメリカ、59歳)は、最後のレッドブル・エアレースをこう振り返った。

「過去に予選最下位から優勝した経験もあるから、しっかり準備すれば勝ちを引き寄せられるという気持ちで今回のレースに挑んだ。いまこの場にいることをうれしく思う。これまでエアレースを経験してきて、とくにテクノロジーの進化を身をもって感じてきたた。最初に挑んだレースが2位、そして最後の最後、この千葉大会でも2位っていうことで、なにかの縁を感じている。ありがとう」(チャンブリス)

ホールは最初で最後の年間総合優勝

そして、初めての年間総合優勝を獲得し、最後のレッドブル・エアレースに新たな記録を残したホール。決勝で3位以内に入れば、年間総合優勝を手にするという状況で、千葉大会の優勝を狙うか、年間総合優勝にむけて3位以内に入るか……。決勝ではどんな判断があったのか?

「シナリオはいろいろあったけど、きょうの千葉大会決勝では、そうした考えをやめた。レース途中で『室屋が1位にいて、自分が表彰台3位までにいれば、年間総合優勝を獲得できる』といわれた時点で、自分は優勝ではなく3位以内の表彰台を狙うことにした」(ホール)

感無量のホール、みんなに感謝

「結果は3位。でも感無量だ。終わってみて、よろこびがあふれ出るのかなと思ったんだけど、それ以上にほっとした気持ちでいっぱいだった。遠くから駆けつけてくれたファンや、自分のチームメンバー、ライバルのパイロットたち、観戦者のみんな、そしてレッドブル・エアレース運営スタッフのみんな、そのすべてに、感謝の気持ちでいっぱいだった」(ホール)

さらに、年間総合優勝トップを狙ってひた走ったマルティン・ソンカ(チェコ)は、ことしのレースを振り返り、「チーム一丸となって毎年、年間総合優勝を狙ってきて、どこよりも速いチームだと自負している。今回の千葉大会ではその結果を残せず、優勝を逃してしまった。ぼくがチームにビールをおごらないといけない。とにかく、このチームに感謝している。成績は非常に満足している」と語った。

室屋46歳、新しいチャレンジできる場があればいい

エアレースパイロットの世界を、地元・福島の子どもたちに伝えている室屋。気になるのは、今後のレース人生だ。

「これまでの自分の活動を帰ることはないし、自分自身のチャレンジについても、これからまた考えていきたい。きょう、レッドブル・エアレースが終わったばっかりだしね。また、なにか新しいチャレンジできる場があればいいなと思う」

「レッドブル・エアレースは、空のモータースポーツという世界に大きなインパクトを与えてくれたと思っている。これまで、飛行機や空の世界とまったく縁のなかった人まで、この航空スポーツの世界を知ってもらう機会をくれたことに感謝している」

地元・日本開催で見事、敗者復活から優勝を決めた室屋義秀。三次元モータースポーツパイロットの46歳は、仕事を終えてひとこと、こうつぶやいた。

「まあ、レッドブル・エアレースの最終戦も終わったってことでね。ビールぐらい飲んでもいいんじゃないかって、思うね」

《大野雅人》

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