マツダは9月6日、ここ長野でトレーニングを積む平昌オリンピックスピードスケート金メダリスト 小平奈緒への『CX-8』納車式を開催。会場にはマツダ 小飼雅道 会長や甲信マツダ 神野道弘 代表取締役も駆けつけ、次の北京オリンピックへむけて走り出した小平にエールを送った。
◆マツダが小平の移動をサポート

実は、小平とマツダ小飼会長は、同じ長野県茅野市の出身。小飼会長は彼女の活躍と努力に突き動かされ、同郷の彼女に「マツダ車といっしょにさらに走りを追求してもらいたい」という思いで CX-8 貸与を打診。マツダが「人間中心の開発哲学を貫くマツダ車を日常的に使用することで、車種が異なっても違和感なく、海外でも快適なクルマ移動を実現し、競技生活での移動負荷を軽減させたい」と共鳴し、ここに「小平奈緒×マツダ」の競技サポートが実現。マツダ小飼会長はこう語る。
◆「いっしょに走り、かけがえのないパートナーに」

「マツダもそう。自動車メーカーとして、安全の追求や、地球環境保全にむけた取り組みも、終わりはない。そして、マツダの走りにあるファントゥドライブ、乗って運転して楽しいという商品を追求し続けている」
「人やものを遠くに運ぶのほかに、乗って楽しい、乗ってる人、運転してる人を元気にするクルマがなくてはならない。ドライバーの感性や操作が最大限発揮できるクルマを開発している。マツダのクルマを乗り継いでいくなかで、いつしかクルマがその人の一部になる。人生のかけがえのないパートナーになるという思いで開発している」
「そういう思いで、小平選手にこの CX-8 を贈った。マツダのクルマで競技生活をサポートしながら、いっしょに走りながらともに進化していけたらうれしい。かけがえのないパートナーになってもらいたい」(小飼会長)
そして小平奈緒は、同郷の小飼会長からのメッセージを受け、こう抱負を語った。
◆「一瞬一瞬をていねいに」

「今シーズンは10月末に青森で開幕戦がある。そこでもこのクルマを使えてすごくうれしい。わくわくしている。海外では、いつもレンタカーを借りて移動していて、空港に着いてからレンタカーを待つ時間が長かったりする。希望する車両の大きさじゃないときもあって悩ましい問題だった。それもマツダのサポートのおかげで、これからは事前に乗るクルマが把握できるのでうれしい」
氷上のスプリンターは最後、アスリートの顔に戻り一点を見つめてこう語った。
「去年は世界記録更新にこだわったけど、世界記録更新に縛られているところもあった。これからは一瞬一瞬をていねいに走り抜いていきたい。選手でいられる時間は突然、終わるかもしれない。だから、一瞬一瞬をていねいに。それがまた自分の限界を引き上げてくれる」